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ESG

E(エメラルド)S(サファイヤ)G(ゴールド)の略という何とも女性的な名前の由来を持つESGは、The ClashやP.I.L.、Gang of Fourとステージ共にする一方、グランド・マスターフラッシュとも競演。マンチェスターの伝説的なクラブ、ハシエンダのオープニングに出演しつつ、パラダイス・ガラージの閉店イヴェントではラリー・レヴァンに招かれプレイしたというキャリアを持つ、New Yorkの伝説的なバンド。彼女らの名曲”Moody”や”UFO”は、パラダイス・ガラージ(ラリー・レヴァン)、ギャラリー(ニッキー・シアノ)、ウェアハウス(フランキー・ナックルス)、ミュージック・ボックス(ロン・ハーディー)等の伝説的なクラブのオールタイム・クラシックスのトップ50リストに入り、80年代半ばのハウス・ミュージックの祖型となったばかりでなく、45回転のトラックだった"UFO"は、名高い Ultimate Breaks And Beats シリーズに33回転でカットされ、パブリック・エナミー、LLクールJ、マーリー・マール、ビースティー・ボーイズ、グランドマスター・フラッシュといったヒップホップのオリジネーター達がこぞってサンプルしている。これらのエピソードからわかるように、ESGはハウス/テクノ/ヒップホップ/ニュー・ウェーブ/ダブの誕生に立ち会いつつ、それらを育んだ母なるバンドである。ESGが現在のミュージックシーンに与えた影響は計り知れない。最近ではイギリスのソウル・ジャズ・レコードから音源をリリースし、ロンドンでアンディー・ウェザーオールと共に共演したり、デトロイト・エレクトロニック・ミュージック・フェスティヴルにも出演を果たすなど、現在も現役で活動を続けている。