Sandy Riveraが、過去十数年のキャリアの中でシーンに残した軌跡は、なにものにも変えがたい。彼自身のレーベル<Deep Vision>よりリリースされたSoul Vision名義の数々のフロア・アンセム、そしてHouse Musicを理解するものであれば、誰でも1度は耳にしたことがある名曲、Kings of Tomorrow "Finally"…DJミックス・コンピレーションとしては <Defected> [In The House]、そして<Renaissance> [The Masters Series 8]などなど…
Sandyのプロダクションは、ソウルフルなボーカル・ハウスから、激しいビートが連呼する完全フロア仕様のトラックまで、非常に幅広い。NY生まれでプエルトリカンの血を引き継ぐ彼は、ありとあらゆる音楽が交差する環境(the ghetto)で若き日々を過ごした。当時の影響はいまだなお、彼の根底にシッカリと残っている。
今、彼に「あなたの音楽性はどんなものですか?」と尋ねたとしよう。彼はこう答えるに違いない…「@#%%$$^!」。Diversity…多様性こそが、彼の音楽性そのものであり、それは彼なりのHouse Musicというメンタリティー/フィルターを通して我々に届けられる。