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Luna Society

音楽ジャンルの生成に日本が参画できる時代がエレクトロニカの誕生によってようやく到来した。 英語文化圏から紡ぎ出されたジャズやロックのイディオムは我々にとってはどうしても後発で、追う立場を余儀なくされたが、この新しいムーブメントに我々が加わってすでに久しい。学習と経験を積んだ日本のアーティストも洗練された評価に値する作品を数多く発信して、国際レベルは既に日常となっている。
ルナソサィエティーはメンバー各自が持つ個性的な経験と才能を複合し加速度的に進展させることによってジャズ、アフロ、ラテン、ロックといったニュアンスを、消化され融合されたものとして利用し、過去には捕らわれない世界と日本の現在を反映させたダイナミズムを有する音楽としての完成を目指している。繊細な感性を官能的に表現し、多様で自由な他と比較し得ない唯一無二の独自性を追求している。
演奏においてもたらされる生命の躍動感は技術よりも重要であるが、その音楽体験を通じて演奏者と聴く人双方に誰もが望む未来を展望できる視野とエネルギー=真の精神性が獲得されることを希求する。