Luniceはそろそろ療養施設へ連れていかれるかもしれない。なぜなら彼のサウンドはあまりにも狂っていて、そのヴァイブレーションはあまりにも想像を絶している。
この数年、Luniceはその折衷主義的なサウンドと、類を見ないプロダクションの手腕によって世界中からの注目を集めた。生まれながらのエンターテイナーによる、躍動感と緻密さに溢れるサウンドは我々をとことん踊らせてくれる。ビートとヘヴィーなベース、そして刺々しいエレクトロニカによるライブ・ミックスによって、カナダやアメリカはもちろん、世界のビートシーンを丸ごと掌握してしまうかもしれない。
Autechre、Bangladesh、J-Dillaを横断する独自の"レシピ"によって、彼はダンスフロアを衝撃の渦に巻き込もうとしている。この若干22才のプロデューサーは、<Big Dada>、<Top Billin'>、<Young Turks>、<Mad Decent>などのレーベルへ多くのリミックスを提供し、スコットランドの<Lucky Me>からはソロEP『STACKER UPPER』はリリース。そのディスコグラフィーは日々進化を続けている。またLuniceは、音楽以外においても、その桁外れなカリスマ性と溢れる神秘的な魅力でダンスフロアを盛り上げる不思議なマジックを持っている。まるでフロアのバズを予期するかのように、その時々のクラブ・サウンドを巧みに操っては、着々と世界各地でファンを増やし、その存在感を増しているのだ。