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Ghostface Killah

強烈に個性的なキャラが集うウータン・クランの中にあって、メソッド・マンや故ODB(オール・ダーティ・バスタード)に負けることなく、耳にこびりつくハイトーンな声で一際個性を光らすMC。ソロ・デビュー作『Ironman(邦題:ムキムキマン)』(96年)とセカンド・アルバム『Supreme Clientele』(00年)で披露されている曲の質感は一貫して"黒く"、また"いかにもウータン"的な重々しさがある。ディープ・ソウルを中心としたサンプルを巧妙にループさせ、不気味でドロドロとしたサウンドを構築。そこに、コトバを吐き捨てるような切迫した口調がのっかり、近寄りがたい雰囲気を醸している。04年にアーティスト名をGostfaceに変更、Def Jam移籍第一弾アルバム『ザ・プリティ・トーニー・アルバム』を発表、今作から再びGhostface Killahに戻している。