Ryu Nakagawaは10代でベースを始め、バンド活動を経験した後、芸術大学において映像や音響を素材とした現代美術作品の研究をおこなってきた。
2010年東京芸術大学にて博士号(美術)を取得している。そういった研究の狭間で、さまざまな音楽シーンに影響を受けトラック制作を開始し、moph recordと関わりを持つようになる。
2006年moph recordからリリースされたV.A.[textile]では、緻密に構成された音響コラージュによるエレクトロニカ作品を、2009年のEP[spray vol.2]ではエレクトロニカ以後をキーワードに「ミニマル」を考察した作品をリリースしている。
そして2011年8月にリリースされたEP[Padme]を皮切りに、再びテクノの可能性を追求しつつプロデューサーとして再始動。
職人的なシンセ使いとミニマルなビートで構成されたグルーヴ、それらを装飾するレイヤード・エフェクトが生み出す没入感と恍惚感により、ダンス・フロアーにおける希有な音響体験を生み出すそのスタイルは、新しいテクノの波を予感させる。