パリのアンダーグラウンド界に深く根ざし、自身が強く提唱する ”True School House” のプロダクションの道を進み続けるアーティスト、Brawther。ディープハウスとテクノとの境界線の中にトラディショナルかつモダンなメロディーを共存させることを得意とし、”Old School”や”New School”といった言葉を嫌う彼なりの答えを楽曲に見いだしている。
2007年に別名IZMOでのリリースを始めて間もなく、シカゴハウスの重鎮Chez Damierの耳に留まる。その後Chez Damierが主宰する、Balance Recordingsの専属アーティストにBrawtherを迎えるなど、Chez Damier自身もマネジメントレベルで彼のDJキャリアに大きく関わってくることとなる。
最近では90年代のハウスリバイバル・ブームを牽引する形で業界を騒がせているパリのインディペンデント・レーベル、My Love Is Undergroundの補足当時からの秘密でもあった、第1弾リリースのアーティスト"Paris Underground Trax"がBrawther自身であることを公開。驚きとともに彼の多様性と普遍性にあふれた才能をオーディエンスは改めて確認することなった。
そして、ロンドンのパーティー・シーンの最高峰を牽引し続ける「secretsundaze」が、2010年に最新プロジェクトとして立ち上げたDJブッキングエージェンシー、”The Secret Agency”に開始当初から名を連ねているアーティストの一人でもある。Fabric (London)、Panorama Bar (Berlin)、Rex Club (Paris)、Back To Basics (Leeds)、そして世界最高峰の音楽フェスティバルとしても名高いThe Glastonbury Festivalなど多様なギグをこなし、世界中のオーディエンスを湧かせ続けている。
常に近況情報に乏しく、ヴァイナルでのリリースのみで自分を主張するスタイルを貫くBrawtherだが、あなたの最寄りのターンテーブルにて彼のDJを見られる日も、そう遠くのことではないだろう。