90年代レイヴ全盛期のUKでデビュー、ライブも出来るプロジェクトであり、アーティスト性を持ったハウス/テクノ・ユニットのパイオニアとして、テクノシーンに君臨している。
本国UKでの彼等の位置づけは、アンダーワールド、ケミカルブラザーズ、プロディジー等と並ぶ「テクノ四大天王」と呼ばれる超大物バンドで、ダンスミュージックシーンだけでなく、ロックシーンからも最大級の注目を集めている。YMO、ミートビートマニフェスト、クラフトワーク、他のリミックスを手掛け、リミキサーとしても超一流。
90年にデビュー、シングル「チャイム」をヒットさせ頭角を現す。
91年にアルバム「イン・サイズ」、99年「ミドル・オブ・ノーウェア」を発表。オービタルはテクノ/ダンスのマーケットに留まらず常に話題を振りまいてきた。ソニーのPS用ゲームソフトの為に作曲、ボスニアの子供達を救え!との呼びかけの元に制作されたチャリティーアルバムへの参加、そして映画のサントラへの曲提供等精力的に活動。97年人気TVドラマ「セイント」が映画化、クラブサウンドに仕上げたテーマ曲は大きな話題を呼び、大ヒット。映画「ザ・ビーチ」のサウンドトラックでもレオナルド・ディカプリオの声をフィーチャーして話題を呼んだ。99年には日本最大級のレイヴイベントElektragride で来日。鳥肌もののライヴパフォーマンスで観客は狂喜乱舞。続いて2000年には2年振りとなる通算6枚目のアルバム「オールトゥギャザー」をリリース。オービタル史上最高の売上げを記録。同夏にはフジロックにも出演。
2004年に活動休止を宣言し、5年に渡るそれぞれのソロ活動を経て、09年に活動再開を宣言すると、ビッグチル、コーチェラ、グランストンベリー等名だたる大型音楽フェスティバルにヘッドライナーとして出演し、その圧巻のパフォーマンスが喝采を浴びる。
日本でもその年のサマーソニックのソニックステージのメインアクトとして出演した。
2012年3月にリリースされる8年振りとなる新しいアルバム「Wonky」は、叙情的な中にもテクノピュアネスに溢れ、聴く者の魂を揺さぶり多幸感に包まれるオービタルサウンドが存分に詰まった最高傑作と言われている。