Cottamは09年、宣伝なし情報なしでリリースした3つの限定12インチのリリースでディープハウス/ニューディスコのアンダーグラウンドシーンにその名を知らしめた。その作品はネオソウルやアフロビート、スローなハウスグルーヴを含んだヒップホップなどが絶妙に混ざりあい、09年のベストトラックのチャートに数多く名を連ねた。
それ以来、Cottamは自己流のアンダーグラウンド・アシッドハウススタイルの確立に注力するようになる。[Phonica]からリリースされたLuv Jamや、[Delusions of Grandeur]のPattern Select、[20:20 Vision]のMorning Factoryのリミックスなどを次々と手がける傍ら、オリジナルトラックも[Quitessentials][Wolf Music][Story]などからリリースした。なかでも"Sunrise Sunset"というトラックはサマーアンセムと化した。その功績はまだまだ辿ることが出来る。[Aus Music]から発表したEP "Deep Deep Down"は特に人気を博した作品の一つだ。自分自身の作品が他人によってアレンジされることも多々ある。来年からCottamはますます制作活動に意欲的に取り組むことを公表している。
伸びしろをまだまだ多いに含んでいる経歴を持つCottamは、ロンドンやイビサの超名門クラブから、ベルリンやマンチェスターの薄汚れた地下など様々な場所でプレイしてきた。ライヴセットでの即興のアイディアやお客さんとの相互作用は、スタジオワークとは比べ物にならないほど予測不能で、それはバレアリックディスコでもセクシーでスローにテンポダウンした粗めのテクノでもクラシックハウスでも高揚的なディスコでも、全てがトレードマークのキャップを被った彼自身のスキルと優美さ、そして自信に満ちあふれたアクションで巧みに混ぜ合わせ生み出されるものなのだ。