遡る事1990年代初期、Techno/Houseの隆盛期の真っただ中でDan Curtinの音楽探究は始まった。故郷であるオハイオ州はクリーブランド出身のDanはシカゴからデトロイト、そして西海岸までに渡る数々のスタイルや革新的な音の数々を取り入れてきた。特に彼の印象的なディスコグラフィーの1つとして、後に自身のレーベルMetamorphic Recordings設立へのキッカケとなったDetroit’s 33 RPM RecordsとBelgium’s Buzzからの最初のリリースが挙げられる。彼の前衛的なアプローチがCarl CoxやCarl Craigなどの多くのアーティストから絶大な支持を集めながらも、ある1つのスタイルだけには突出しなかった為にPeacefrogやStrictly RhythmそしてSublimeなどに代表されるHouseやTechnoの垣根を越えたレーベルにも継続的にリリースを行い続けられた。そして2003年、すさまじいスピードで移り変わりながら、力強く、新鮮なアイデアや若いクリエーションを生み出すベルリンの音楽シーンによって彼の創造的な本能がさらに突き動かされることになり、それらがすぐに形となってSoma、Mobilee、Bass Culture、SavedそしてHolic Traxなどの若いレーベルへのリリースの引き金にもなった。17年の歳月を経て、9枚のアルバム、そして70枚以上を超えるシングルをリリースをしてきたDanは自身の名義やPurveyors of Fine Funkに始まる彼自身以外での名義であろうとなかろうと常に革新的かつ新鮮な音楽を作り続けている。特定なスタイルに拘ることなく、バラエティーに富んだジャンルとのコラボレーションを図り続けた彼のユニークな能力こそが、伝説上のステータスだけではなく彼と志を同じくするミュージシャンに囲まれることを助けることになったのであろう。