2012年東京で結成。ミコ(ボーカル)、澤"sweets"ミキヒコ(デジタルパーカッション)、ヤマモトショウ(ギター、シンセサイザー)による3人組ユニット。楽曲を手掛ける、ヤマモトショウは、〝ナンバタタン”AL『ガールズ・レテル・トーク』のサウンドプロデュース、寺嶋由芙1stSingle「♯ゆーふらいと」収録「ぜんぜん」楽曲提供などプロデューサーとしても活躍。ボーカロイドの普及、アイドルブーム、アニソン周辺の充実など、様々なトピックが複合的に影響を与える形で変化していく日本の音楽シーン、〝ふぇのたす“はそのかわりつつあるシーンの潮目ともいうべき時期に登場したまさにハイブリッド音楽グループ。ミコのキュートな歌声からなる楽曲はキャッチーで親しみやすい魅力を持ちながら、電子ドラムをフィーチャーし80sニューウェーブから影響をうけた本格的なサウンドで世代問わず音楽ファンからも評価され、様々なバンドやシンガー、アイドルと対バンを繰り広げ違和感なく多くのファンを獲得している。飄々と捉えどころがないようで、その実、確信犯のような鋭さを感じさせるところもあって、かと思えば、やっぱり捉えどころがないようで……くるくると表情を変える楽曲に翻弄されながら、知らず知らず虜になってしまうような、そんな不思議な魅力が、〝ふぇのたす“にはある。(望月哲)