リーペリーのブラック・アークのアーティストとして知られるキダス・アイは、ラス・マイケルのサンズ・オブ・ニガスから音楽活動を開始し、ボブ・マーリー・アンド・ザ・ウェイラーズや、ピーター・トッシュ、ジェイコブ・ミラーら世界的成功を収めたアーティスト達と共に国際的なマーケットを目指したインターナショナル・レゲエの偉大なる先駆者。ルーツ期を中心に際立った独創性を追求、アーティストや音楽産業の原動力となり政治的弾圧とも戦った重要人物の一人である。70年代を通してチナ・スミスやザップ・ポウ、インナー・サークルら一流ミュージシャンと録音は定期的に行ったが発表はせずに沈黙を貫き通し、わずか7曲のプレ・リリースしか発表しなかったが、映画「ロッカーズ」で強烈な存在感示したレゲエ史上最もミステリアスな伝説的アーティスト。その音楽は全て彼自身で制作した他には類の無いキダス・アイ独自の時代を超えた鋭いスタイルである。