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Oneohtrix Point Never

ブルックリンを拠点に実験音楽~現代音楽シーンで今最も熱い注目を集めるアーティスト、ダニエル・ロパティン。彼は、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー名義で様々なレーベルより数多くのアルバムをリリースする他、膨大な数のカセットによるミニ・アルバムのリリースを重ねてきた。2010年作品『Returnal』のタイトル・トラックをピアノ曲へと作り直した際にヴォーカリストとして招いたアントニー・ヘガティ(アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ)や、現行アンビエント・シーンの重要アーティスト、ティム・ヘッカーとコラボレーションするなど、ドローンにも現代音楽にも接近できる希有な音楽家として、その存在感を確かなものとした。Pitchfolk でBEST NEW MUSICにも選出されるなど高い評価を集めた2011 年作品『Replica』では、テレビCMの音からとったローファイ・オーディオの素材を使って制作されていることでも話題に。さらに2011年にニューヨーク近代美術館で、ヴィジュアル・アーティストのネイト・ボイスとコラボレートしたマルチメディア・パフォーマンスを披露、2012年のカンヌ映画際でもインスタレーション・イベントに参加。またソフィア・コッポラの最新映画『ブリングリング』のオリジナル・スコアを担当するなど、彼の活動範囲はとどまるところを知らない。そして2013年、アンビエント、ミニマル、音響エレクトロニカ、そしてゼロ年代のドローンとシンセ・リバイバルが見事にクロスオーヴァーした最新アルバム『R Plus Seven』はUKの名門〈Warp Records〉からリリースされ、主要年間チャートを席巻した。2014年3月に待望の初来日を果たし、東京と大阪での両公演をまたたく間に完売させ、その人気の程を証明するとともに、高いクオリティのオーディオ・ヴィジュアル・ショウで観る者を完膚無きまで魅了した。同年10月Red Bull Music Academy Tokyoが催したゲーム音楽イベントに招かれ来日し、書き下ろしの「Bullet Hell Abdtraction I-IV」と名付けられた組曲のパフォーマンスを披露し(これも即完)、希有のクリエイティビティを魅せつけた。
その他、森本晃司のアニメ作品『彼女の想いで』の新しいスコアを書き下ろし、それをマンチェスターのジョドレルバンク天文台でパフォーマンス、またヴィジュアル・コラボレーターのネイト・ボイスを引き連れて行った『R Plus Seven』のツアーの中では、ナイン・インチ・ネイルズのツアー・サポートも行っている。今年に入ってからは、ハドソン・モホークとともに、アントニー・ヘガーティの最新作をプロデュースしていることも話題となった。
そして先日、ファンへの手紙とともに待望の最新アルバムが間もなくリリースされることが発表され、大きな話題を巻き起こしている。