ドイツ最大の都市密集地域、ルール地方出身のDamiano von Erckertは、特定のジャンルに縛られずに活動するアーティスト。ケルン近郊で育ち、現在ケルンで暮らす彼は、DJである父の影響でハウス、テクノ、 ソウル、ヒップホップ、ファンク、アフロ、ディスコなど多彩な音楽を幼少期から聴いていた。彼が制作する楽曲には70年代~90年代のディスコ、ソウル、 アフロ、ハウスやテクノの影響が色濃く現れており、特にStax、Blue Note、Strictly RhythmやKDJに影響を受けたと本人は語る。ハウスの王道は避けながらも、過去の要素を独自の手法で再現し、生み出している率直で独自性の高くポジ ティブなサウンドは、同志たちから高い評価を得ている。しかしながら、自身の楽曲に興味を示すレーベルがなかなか見つからなかったDamianoは、 2011年に自身のレーベルAVA. Recordsを設立。これまでにLowtec、Tito Wun aka Twit One、Retrogott、Hulk Hodn、Max Graef、Motor City Drum Ensemble、Georgia Anne Muldrow、Andy Vaz、Christopher Rau、Funkycan aka Am Kinemといったアーティストたちとコラボレートしてきた。AVA.はコンテンポラリー・クラブ・ミュージックに敬意を表するプラットフォームとして機 能することを目標に運営され、ケルン初のリアルなハウス/テクノ・コレクティヴを形成している。DamianoはA&Rとしても動きながら、 AVA.を多岐にわたって活躍するレーベルに発展させようと日夜活動している。レーベルの信念の根底にはレトロ美学への愛があり、古い写真などを使ってデ ザインしたジャケットはハンドメイドであり、細部まで拘り抜かれている。
Translated by Danny Masao Winston
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