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DJ Funk

現在、テックハウス〜ディープハウス文脈では、90年代にシカゴの<DANCE MANIA>から発表されたレコードが再評価を集め、さらにベースミュージックやエレクトロといった ’00年代以降のムーブメントを通過したダンサーたちからは、JUKE/FOOTWORKの開祖としてもリスペクトされているDJ FUNK。

“FU×K”や“AS×”といった清々しいほど下品なボイスサンプルに、ローランド製リズムマシーンで制作されたリズムは、ベースラインとドラムのみ。そんなトラックは一度聴いたら忘れられず、一度踊ればレコード屋に走るほどのインパクトを誇るDJ FUNKの作品群。デリック・メイやジェフ・ミルズといったデトロイトのDJはもちろん、リカルド・ヴィラロボスや田中フミヤといったハウスグルーヴに忠実なベルリンで活動するDJたちまで、パーティの最終兵器として常にDJたちのレコードバックに潜ませている存在だ。

シカゴのアンダーグラウンドを基盤に80年代から活動を続け、90年代には<DANCE MANIA>から発表した「HOUSE THE GROOVE」や「GHETTO HOUSE」といった12インチEPが世界のダンスフロアで人気を集めたDJ FUNK。00年以降はジャスティス「LET THERE BE LIGHT」(06年)のリミックスを手掛けるなど、フィールドやジャンルを越え、注目を集め続けている。 (渡辺克己)