CHRIS MARTINEZ & STEVE MARTINEZという十代の兄弟によるDJがNYのクラブ”THE SHELTER”で話題になったのは2006年のことだ。メイン・フロアーではレジデントDJのTIMMY REGISFORDがプレイし、サブ・フロアーではJEROME SYDENHAMとDENNIS FERRERによって IBADAN RECORDSのPARTYが行われていた。そこへ、その夜初参加したMARTINEZ BROTHERSは、こともあろうに音楽にはかなりうるさいことで評判のTHE SHELTERのクラウド達を完璧にロックしてしまったのだ。あっと言う間にフロアーが埋めつくされ名前も知らない少年達のポジティブなヴァイブに踊らされたクラウドは、その兄弟を”THE KIDS”と噂し始めた。あいつらは”ヤバい”と。数年後にはDENNIS FERRERが自身のレーベルOBJECTIVITYを立ち上げ、THE MARTINEZ BROTHERSと名乗る”THE KIDS”は正式に世界的なデビューを飾ることとなった。シングル“THE RENDITION”をリリースした彼等は、イビサのPACHA 、 NYのCIELO 、ロンドンのMINISTRY OF SOUND、ベルリンのWATERGATE 、イタリア・ペルージャのRED ZONE等、世界的にも有名な数々のクラブでプレイし始め、パリ、バルセロナ、アムステルダム、ポルトガル、そして東京と世界各国でプレイし、次世代を担うDJとして世界的注目を集める。彼等はNYのBRONXで生まれ、PARADISE GARAGEの常連だった父の影響もあり、幼少の頃からNYのディスコやハウス・ミュージックを聴いて育ち、とりわけTIMMYのKISS FMでのRADIO SHOWは熱心に聴いて育ったと言う。幼少の頃から幅広くハイ・クオリティーなダンス・ミュージックを聴いて育った彼等はDJプレイにおいても、現在進行形のハウス~テクノを幅広く吸収しプレイし、とにかくそのポジティブなヴァイブを醸し出すスタイルは他のDJ達と一線を画すと言って良い。2009年にはテック・ハウス・シーンで注目されているARGYとの共作”WHERE’S MR.BROWN?をリリースし、JOSH WINKやDUBFIRE等もプレイするヒットとなった。NYが産んだ次世代を担うアーティストTHE MRTINEZ BROTHERS。そのクールなルックスや音楽性は今後の若いDJ達に絶大な影響力を及ぼすに違いない。