BEN UFOとして世界中から注目を集めるBenjamin Thomson。
かつてはRamadanman、現在はPearson Soundとして活躍するDavid Kennedy、そしてPangaeaとして知られるKevin Mcauley.この三人の創設者によって始められたレーベルがHessle Audioだ。今年Hessle Audioは10周年を迎え、現在彼らはレーベル設立10周年を祝うWorld Tourの真っ只中にいる。彼らは皆10代からそのキャリアをスタートし、DMZやSub Dub、FWDなどに強烈な影響を受け、ロンドンとリーズで広がり見せ続けていたダブステップシーンの持っていた自由な在り方に強い感銘を受ける。そして彼ら自身のオリジナリティを加え、シーンも細分化されていったことにより、彼らはより自分達の個性を活かす為にレーベルHessle Audioをスタート。後に説明不要なまでに評価を得たJames Blakeや、Richard VillalobosにヘビープレイされたJoeなどと言った才能をいち早く発掘するなど、その審美眼には定評があり、レーベルとしての評価も確固たるものとしてきた。彼らの作品の中でも『116 & Rising』は当時の最高傑作だろう。前述のアーティストの他、Untold、Addison Groove、Peverelist、Blawan、Elgato他、錚々たるアーティストの楽曲を収録したこのコンピレーションは今をして尚Hessle Audioが当初からの理念を失わず、更なる進化を続けていることを証明した。彼らはどんな時も実験的でオリジナリティ溢れるアイデアを個々に持ち合わせている。しかしそれがHessle Audioとして一つになった時に起こる化学反応はまさに予測不可能であり、これこそ現場で体験しなければ分からないものであろう。実はRDC最多出演となるBEN UFOは三度目の出演。Hessle Audioとしての出演も2014年に続き二度目となる。World Tour中での来日ということもあり、三人は普段ではなかなか見ることができない、非常に“仕上がった”状態で来日するということだ。