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Peggy Gou

韓国出身、ロンドン経由、現在はベルリンを拠点に活動する、世界的人気DJ/プロデューサー、PEGGY GOU(ペギー・グー)。音楽レーベル〈Gudu Records〉、ファッションブランド〈Kirin〉、〈PEGGY GOODS〉主宰。現行ダンスミュージックシーンのトップを走るKハウスの象徴であり、世界の巨大フェスのヘッドライナーを飾れるアジア系女性DJ唯一の存在。

8歳からクラシックピアノを習い、14歳でロンドンに渡英。18歳の時に一時韓国へ帰国するも、半年後にファッションの名門大学London College of Fashionに入学して再びロンドンで4年間を過ごす。大学卒業後、ニューヨークで創刊された世界で最も歴史のあるファッション誌「Harper's BAZAAR」韓国版のロンドン特派員エディターに就任。しかし、ダンスミュージックへの強い想いから、聖地ベルリンへ移住。

2016年にRadio Slave率いるハウス/テクノシーンの名門レーベル〈Rekids〉よりファーストEP『Art Of War』でデビュー。その後もロンドンの人気レコードショップ「Phonica Records」のレーベル〈Phonica White〉からも12インチをリリースするなど精力的に活動。2017年には世界最高峰のベルリンのクラブ「Berghain / Panorama Bar」に韓国人女性DJとして初めて出演。ロンドンの老舗レーベル〈Ninja Tune〉から2018年にリリースしたEP『Once』の収録曲で、ミニマルなアシッドサウンドに彼女自身のアイシーな歌声で韓国語を乗せた「It Makes You Forget (Itgehane)」がスマッシュヒット。同年に世界最高峰の野外フェス「Coachella」や日本最大級の野外フェス「Fuji Rock」への出演も果たす。翌2019年には、彼女自身のレーベル〈Gudu Records〉を遂にローンチ。再び自身が韓国語で歌ったオリジナル楽曲「Starry Night」は、YouTube視聴回数3000万回を超える大ヒットを記録。また、ベルリンのレーベル〈!K7〉によるミックスCDの金字塔『DJ-Kicks』も担当。彼女の音楽遍歴を物語るようなジャンルや年代を超えた19曲を紡いだその作品は、同年のベスト・オブ・DJミックスと称された。2021年には、レイヴカルチャーへのトリビュートを込めたサマーアンセム「I Go」が大ヒット。昨年は、Kylie Minogueの名曲「Can't Get You out of My Head」のオフィシャルリミックスを手がけ世界で話題を呼んだ。そして今年、待望のファーストアルバムが〈XL Recordings〉よりリリース予定だ。

また、Louis Vuittonのアーティスティックディレクターを務めていたVirgil Ablohとの親交から、Off-Whiteなどを擁するイタリアのNew Guards Groupのサポートを受け、2019年に自身のラグジュアリーストリートブランド〈Kirin〉をローンチ。さらに同年、別ブランドの〈PEGGY GOODS〉もスタート。FENDIやLouis Vuitton、MONTBLANCなどのキャンペーンやコレクションのビジュアル・モデルも務めるほか、VOGUE、DAZED、GQ、Numeroなど数々の雑誌の表紙も飾る、ファッションアイコンとしてもその名を馳せている。

Pitchfork、Billboard、the Guardian、the New York Times、FADERなどから称賛を受け、GlastonburyやDekmantel、De School、Printworksといった世界有数のフェスやクラブのダンスフロアを沸かせてきたPEGGY GOU。遊び心のあるハウスから躍動感溢れるテクノ、ブレイクビーツ、レフトフィールド、ディスコなど、高い創造性のもとにジャンルを行き来するその唯一無二のDJプレイには、J DillaからPatrick Cowley、Yellow Magic OrchestraからDJ Sotofettまで様々な影響を受けながら、時代を超越した開放的な音楽哲学の面影が映っている。近年は数千から数万人規模のフェスのヘッドライナーを飾り、世界中からラブコールが絶えない