フロリダ出身の Jimmy Van M はアシッドハウスの影響を受け、90年代初めにDJをスタート。90年代半ばには東海岸一帯で名の知れたDJまでに成長していた Jimmy は、当時イギリスのシーンですでにトップに立っていた John Digweed、Sasha との交流を通じて、UKシーンの盛り上りはUSにも可能だと信じ、Sasha、John と共にアメリカツアーを始める。その後、Jimmy は Eros Euphony(のちの Balance Promote) という会社をおこし、イベントプロモーションと楽曲制作ユニットをスタート。この活動がニューヨークの Twilo における Digweed & Sasha のレジデントという歴史的な実績へとつながっていくことになる。その後もUKやヨーロッパから多くのDJを招聘、アメリカにおける今のダンスミュージックシーンを築きあげてきた Jimmy は、アーティストとしても"Love Like Sleep" "Sanctuary"といったヒット曲をリリースしたほか、Bedrock からコンピレーションを発表したり、そのリミックスが Global Underground シリーズにたびたび収録されるなど、プログレッシブシーンにおけるプロデューサーとしての地位も確立。DJとしても精力的に活動を行い、最近はディープでテッキーなハウスを中心に幅広いエレクトロニックミュージックをプレイし人気を博している。過去15年間でJimmy Van Mほどアメリカのダンスミュージックシーンに貢献した人物は他にいないだろう。ブッキングエージェントBALANCE(現TCA)の設立はじめ、Sasha&John Digweedとの密接な関係をベースに90年代の"Northern Exposure"全米ツアー、NYトワイロでのレジデント、全米アリーナツアー"Delta Heavy"をまとめるなど、アメリカにおけるダンスミュージックの拡大をサポートした彼の功績は計り知れない。Global GatheringやCreamfields(UK&アルゼンチン)など数万人規模のフェスティバルでのプレイ経験もかなりあるが、JimmyはオープニングアクトとしてもDJ達から好かれる他、ピークタイムのプレイも定評だしアフターアワーズでも人気、というその場に合わせて自在にプレイスタイルを変化させられるプロ中のプロDJだ。朝に合うディープなセットから疾走感あるメインフロアのピークタイムセットまで、フロアの雰囲気、ヴァイブ、流れを大切にしながら日々発展するダンスミュージックを幅広く紹介する。BEDROCK初のMix CDを担当したほか、Austin LeedsやSean Cusickといったアーティストとの共作もこれまでにリリースしており、ここ最近はスタジオ作業にも没頭しているらしいので、今後の作品に期待できそうだ。また木村コウ主宰のFUTIC RECORDINGS TOKYOからリリースされる初コンピレーションでKenji Takashima「ELECTRIC VOODOO」のリミックスを担当。