ドイツのケルンを拠点にエレクトロニック・ミュージックを牽引し続ける老舗レーベルKompaktのレーベル・オーナーにして、数々の良質なレーベルを傘下に収める Kompakt Distribution総帥でもあり、自身もDJ、プロデューサーとして輝かしい軌跡を残しているMichael Mayer。彼の音楽的趣向が反映されているKompakt所属のアーティストはDJ Koze、Superpitcher、Gui Boratto、そして日本人アーティストKaito a.k.a. Hiroshi Watanabeなどが代表的。一貫したクオリティーの高さと、妥協のない姿勢が多くのファンを虜にし、Francois K.、John Digweed、Sven Vathといった大御所DJ達もKompaktの楽曲をサポートしている。なかでも2004年にリリースされたMichael Mayerの1stアルバム『TOUCH』は名盤として知られている。同時期にはイギリスの名門クラブFabricが手掛けるミックスCDシリーズの13番を担当。Kompaktサウンドの代名詞ともいえる妖艶なメロディーや美麗なシンセが印象的なサウンドを堪能できる。またリミキサーとしての評価も高く、Pet Shop Boys、Depeche Modeなどのビッグ・アーティストから新進クリエイターまで数多くのリミックスを手掛け、ヨーロッパのクラブ・シーンの中心として常に注目を集めている存在である。もともとDJとしてキャリアをスタートしており、ここ日本でもテクノの祭典“WIRE”をはじめ何度も来日公演を行っている。2012年10月にKompaktの記念すべきアルバム・カタログ100番となる2nd『Mantasy』を発表。ジャンルやトレンドに縛られることなく、普遍的な価値を持つ作品として創り上げられた意欲作になっている。現在は世界中で同作品のリリース・ツアーを敢行している。徐々に厚みが増すグルーヴと類まれな構成力にMichael Mayerならではの幻想的なメロディー・ラインが加わるDJスタイルは感動を覚えるほどに美しい。ダンスフロアにおいて体験すべきアーティストである。