KING UNIQUEは元リバプ−ルCREAMのレジデントDJ、Matthew RobertsとスタジオジャンキーのMatt "Watkins" Thomasの二人組。二人がフルタイムで力を合わせて一つのクリエーションを作ることにしたのはつい最近のこと、21世 紀に入ってからのことだ。15歳でハウスミュージックに目覚めたマシューは金曜日 のハシエンダをウォームアップする為のクラブ、チェスターで毎週木曜日DJを始める。こうして始ったダンスミュージックとの人生は1989年以来、彼に音楽以外 の仕事をさせてはいない。一方、Matt Thomasはここ数年、WATKIS名義でダーティな テックハウスを、Pete Heller's Stylus Troubleのリミックスで有名な MAINFRAME名義でプログレッシヴな作品を FUTURESHOCKのレーベル、Fujuからリリースしてきた。KING UNIQUEの他にもFATTY ACID、HEADHUNTAZなど、彼の変名プロジェクトは数知れない。
ターンテーブルとコンピューター、サンプラーにFX。Chemical Brothers、UNDERWORLD、Futureshockにも劣ることの決してない究極のコンビネーションワークから生まれる極上のフューチャーサウンド。DJセットは最近のSTEVE LAWLERの大のお気に入りである。MADISON AVENUEの『EVERYTHING YOU NEED』をクラブヒットさせたのも実はこの二人のリミックス。
現在二人が所属するのはJBOのダンスレーベル、JUNIOR。そこから生まれた、MUNTYの『THE VIRUS』のリミックスはすぐにPete Tongのお気に入りとなり、ファーストシングル『DIRTY』は難なくスマッシュヒット。UNDERWORLDの『TWO MONTH OFF』のリミックスは世界中でビッグア ンセムとなり、続けてリリースされたシングル『SUGAR HIGH』はそこいら中でチャートイン、最新シングル『LIGHTERS』のサイケでドヘヴィなメロディック最新クラブサウンドはクラブミュ−ジックの未来さえ予感させる……。ユErick MorilloからCARL COX、Darren Emersonにまで愛されるダンスミュージックはそう多くはない。究極の中間サウンド...鍛えぬかれたダンスミュージックの基本スキルとそれを何十倍にも聴かせる最新のテクノロジー。なるべくして登場してきた21世紀のスーパースターが待望のアルバム制作を終え、4月からついにDJ活動を再開 した。