デトロイトテクノ第2世代の代表的アーティストKenny Larkin。1980年代後半、Juan AtkinsやDerrick May、Kevin Saundersonといったデトロイトテクノのオリジネーター、そしてTRAXを中心とするシカゴハウスからの影響も強く受け音楽制作を開始。デトロイト、そしてシカゴサウンドをミックスした独自のサウンドを追求し好評を得る。1990年にはRichie HawtinのレーベルPlus 8から"We Shall Overcome"と"Integration"をリリース。その後Derrick MayのレーベルであるTransmatからDark Comedy名義で"War Of The Worlds"をリリースし世界的評価を得る。1994年にはWARP、そしてR&Sよりアルバムを発表、Carl CraigやJeff Millsと並びヨーロッパにて大成功を納める。また、自身の レーベル"Art Of Dance"を設立し、自身の作品を中心に多数の作品を発表している。2001年6月、Kennyは地元デトロイトを離れLAに移住。移住後直ちにレコーディングを開始し、2枚の新しいアルバムを完成させる。その一枚目の作品はPeacefrogレーベルから、Kenny Larkin名義のテクノアルバム"Narcissist"。そしてもう一枚の作品はDJ Yellowが立ち上げた話題の新レーベルPoussez!から、Dark Comedy名義のTechno & Bluesともいうべき傑作"FUNK FAKER - Muisc Saves My Soul"。ほぼ7年ぶりにリリースされるDark Comedy名義のアルバムは、今までの作品とは全く異なる内容であり、まさに新境地に至ったKenny Larkinの姿がそこにある。 そして、2005年、初のベスト盤をリリース。これまでのキャリアを総括したアルバムでありながら、同時にテクノ/エレクトロミュージックの未来を提示する作品となることは間違いない。