Ed DMXことDMX KREWは、自身のレーベル'Breakin'Records'を運営し、制作、プログラミングはもとより、リードボーカルや様々な楽器等何でもこなしてしまうアーティストである。
リチャード・D・ジェームス(Aphex Twin)のレーベルRephlex Recordsから90年代中期にリリースされた彼の楽曲がシーンで注目され、エレクトロにおける主要なアーティストとして認識されるようになる。2000年代中期には Kraftwerkの’ShowroomDummies’のカバーをリリース。他、現在に至るまで多数のシングルやアルバムをリリースし続けてきた。また自身でもBreakin’ Recordsを運営している。
TR-808独特の硬い機械的な ビート、ヴォコーダーを駆使したロボットヴォイス、80年代ニューウェイヴを思わせるポップなサウンド、そして凄まじい音圧の唸るベースライン。そこにはEdにしかできない世界がある。DJプレイはエレクトロに留まらず、テクノからドラムンベース、果てはレゲエ、ダブ、ハードコアなドリルンベースまで、何でも取り込んでEdのフィルターを通す事で1つのジャンルになってしまうから不思議である。
99年には 石野卓球主催の日本屋内最大レイヴ'WIRE99'に出演し、エレクトロかつ実験的な DJプレイを披露。多くのオーディエンスを震撼させた。
最近ではベルリン、ヨーロッパの一部の耳の早い音楽好きの間でエレクトロ、Breaksの人気が再熱しておりPerlonやCabaret Recordingsなどからのリリースでも知られているBinhや周辺のDJたちが彼の楽曲を頻繁にプレイしているのを耳にしている。