ブルックリンで生まれ育ったプエルトリカン、Frankie Feliciano。ミュージシャンの多い家系だった為、小さい頃から音楽に囲まれて育つ。
Frankieが10才の頃、彼の家のあるブルックリンではのちにヒップホップと呼ばれる音楽が人気を呼び始め、近所のホームパーティーではDJがその新しいスタイルの音楽をプレイし始めていた。 たまたまDJを見かけたFrankieは2台のターンテーブルを使ってのそのプレイに多大な興味を持つが、実際に自分の手で体験してみるのは彼が14才になった時の事であった。
それ以来、アンダーグラウンドのヒップホップラジオショーを聴き、録音した物をまね、夢中で練習を重ねる。
1986年、彼が16才の時に、音楽に詳しい友人からハウスミュージックについて知らされるが、当時ヒップホップとフリースタイルに傾倒していた Frankieはまるで興味をもたなかった。 しかし引きずられるようにしてつれていかれたハウスミュージックのクラブで彼が耳にした音楽は、彼の音楽の世界を180度回転させるのに充分なインパクトをもっていた。この夜のDJ、Louie VegaとFrankieの間に生まれた友人関係は、その後のFrankieのキャリアにおいて、多大な影響を与える事になる。
その後、DJとしてSound Factory Bar、Dancec Ritual、Centro Fly、Cielo、Angels of Love、Soul Heavenを始めとする世界中のクラブでプレイし、数多くのプロダクション/リミックスを手がけるようになったのは周知の通りである。
代表的なプロダクションとしてはKim English 「Missing You」、Innervision「Don't Ever Give Up」、『Abstract Jazz Lounge』に収録された「The Real Thing」、「Wonderland」、Gigolo Supreme 「After the Storm」、またリミックスではBlack Magic 「Freedom」India 「To Be In Love」、Osunlade「Cantos A Ochun Et Oya」、Barbara Tucker 「Stay Together」、Marie St.James 「Closer I Get」、Kenny Bobian 「Father」、Myra 「Come To Me」、Jon Cutler feat. Eman 「It's Yours」、Stephanie Cooke 「I Never Told You Could Stay」「Holding On To Your Love」、Studio Apartment 「Flight」、
Ananda Project 「Into The Sunrise」、Silva 「One To One」、そしてMAWもリミックスし大ヒットしたRain/Lil Loius Painting 「Give It Up」等、数々のヒットレコードや、クラシックスとなりえるクオリティの高い作品をリリースしている。2002年には[King Street Sounds/Nite Grooves]の人気ミックスCDシリーズ『Mix The Vibe』を手掛ける。 2005年には[Ricanstruction Label]初のレーベルコンピにして、Mix The Vibeから3年振りにFrankie Feliianoがミックスを手掛ける『Real Series Vol.1』がリリースされた。
ここ最近では、Ananda Project feat. Heather Johnsonのクラシック「Kiss Kiss Kiss」のリミックスや、Traxsourceにて10週間ナンバー1をキープした大ヒット曲D'Moov 「For The Love Of You」のリミックスを手掛けている。