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Oliver Ho

ロンドンに拠点を置くレーベル「Blueprint」からリリースされた初期のアナログ作品が大きな成功を収め、世界でも指折りのテクノ・ミュージックのプロデューサーとして名を連ねることになった Oliver Ho。最近では、自ら率いる Meta Records での活動を通じて、ますますその独特な音楽的感性に磨きをかけていっている。Oliverは、イギリス内外でDJとしての活動も頻繁に行って来た。その事は即ち、彼自身が自ら制作したエネルギッシュな作品を直接クラウド達に届ける事が出来る環境にいた事を意味している。Meta においてオーガニックな方向性を示した Oliver は、セカンド・レーベル「LIGHT and DARK」においては、よりリズミックなサウンドとアンビエント・サウンドとの融合を目指しており、アブストラクトな要素が絡み合う形で構成されたその作品群は、META のサウンドに比べるとかなり無機質なものが多いと言えるだろう。そして、3つめのプロジェクト「EXIST」は、そのコンセプトにマルチメディア的な発想を取り入れたもので、そこからリリースされる作品は様々なメディアに対応できるプラットフォームとなっている。「EXIST」からリリースされた最初の作品は、何人かのテクノ系アーティストのオルタネイティブな作品をコンパイルしたコンピレーションであったが、今後のリリースについては、フィルム形式や、本、CD-ROM、あるいは「EXIST」のスペシャルイベントとの連動など、様々なメディアをミックスする形で展開される予定となっている。来日公演も年数回のペースで行っており、その知名度は、同じイギリス出身のテクノDJ Ben Sims や Luke Slator などと並んでここ日本でも抜群。暗闇の中を猛スピードで疾走するようなタフなトライバル・ビートは、同じミニマルでも、最近のクリッキーで内向的なものとは大きく異なる、本家本元のハード・ミニマルの代表格として親しまれている。