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Ibiza Through RAHA’s Eyes - vol.43:Ibiza



9/12 (金)
みんな久しぶり。前回のBerlin編がアップされたのが9/9だったから、2ヶ月半ぶりぐらいだね。俺はその最後の旅から7月半ばに帰国してから真夏の間約2ヶ月日本に居て、日本に居てこそできる事、やるべき事を毎日ずっとやっていた。週末以外はなるべく用事入れないで外に出ないで済むようにしてだいぶこもって色々やってたよ。海も今年の夏日本では自分のDJやった時入れて2回しか行かなかった。こんなの人生初。でも、正直今年の日本の夏は史上最低につまらなかったようだし、少しすれば9月には、まだ夏の残る島に行ってビーチの目の前に住むのも分かってたから日本では夏はもうどうでもいいやと思ってた。

そう、今回の旅はIbiza。戻って来たよ。前回のページでいっぱい書いたように、今年のイビサはベストではないのは1月から分かっていた。いい音のパーティーの減少及びEDM的なあまりにも観光客・ビギナー向け的なチージーなパーティー・音の増加 / 今までは遊びに行っていたビッグパーティーの一層のツアーリスト化・大衆化による質の低下とそれに伴ってのうちらのような人種から見て興味のない分かり易くて騒ぎ易い音への傾向がそれらのパーティー内でも強まった事 / 日本人観光客が例年の比でなく激増したのに代表されるように、シンプルに一見さんのツアーリストの比率が今年は激増した、と言ったような理由から、実際毎年顔を見てるヨーロッパじゅうのいかしたヤツらのうち1/3は少なくとも俺が居る6週間のうち島で見る事はなかった。

でもやはりイビサはイビサ。そして俺らの行動パターンはそのツアーリストが多いとかどうとはあまり関係ない遊び方と場所で遊んで楽しんで過ごしているから、俺にとってはたしかに若干いつもの年とは違うものをもちろん感じたが、それとは関係のない部分でいつもの年と同じかそれ以上に非常に楽しく且つ収穫の多い年となった。

今回の旅は6週間。色々なお誘いを断り、今回は途中で他の国に移動したりを入れずにずっとイビサに、同じ部屋に居た。クロージングのみんなが知るような全てのパーティーが終わったあと10日ぐらいゆったりと過ごしてから帰ってくるなど、かなり実のあるいい旅になったよ。そして今回ほどイビサに来てて仕事をキッチリとたくさんした時はなかった。それだけ自分の立場が変わって来たんだろうな。今回は遊びでクタクタになってる間隙を突いて、重要なミーティングもかなりこなした。他のみんながのんびり休息したりリラックスしたりしている間自分は寝ずに部屋でかなりやらなきゃいけない事やってた。その辺は本当にかなり頑張ったと自分を褒めてあげたいとこあるw そのおかげで旅の成果として素晴らしい報告ができる事もある。これはまあ、適切なタイミングを見ておいおいと発表していくのでまあお楽しみに。



そうだ、レポート本題に入る前に、みんなが読んでるこのうちにまず告知をしておきますね(笑)。

■1) いくつかあるんだけど、まず大事なのは、次のパーティー。11/29(土)です!昨年11月にも僕のこのパーティーBeat In Meで来日し、全国ツアーと合わせ素晴らしいプレイを披露してくれたルーマニアのトップの一角、[a:rpia:r]のPetre Inspirescu、再来日です。

ー Petre Inspirescu JAPAN TOUR ー

11/27 (Thu) @DOMMUNE
  28 (Fri) @Circus, Osaka
  29 (Sat) @AIR, Tokyo 『Beat In Me feat. Petre Inspirescu』


『Beat In Me feat. Petre Inspirescu (a:rpia:r)』 @AIR

B2 MAIN:
Petre Inspirescu ([a:rpia:r] / from Romania)
RAHA (Beat In Me / Ooooze)
DJ PI-GE (Tresvibes Soundsystem)
Den (NETA)
CMT (POWWOW)

B1 LOUNGE:
SOE (SO GUT TOKYO / i TOXICO !)
TIMO (RAFT TOKYO / i TOXICO !)
PCO (i TOXICO !)
Takashi Himeoka (RORA / Ada Kaleh România)


FacebookのEvent Pageを作ってあるので、"参加"ボタンのクリックをお願いします。ここで色んな事発表もしてます。
https://www.facebook.com/events/719831214777907/

このパーティーの詳細については、最後のとこでまた詳しく記述するのでお読み下さい。




■2) この度Facebook Artist Pageをようやく立ち上げました。もしよろしければサポートして頂けると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

『RAHA, Tokyo, Japan』
https://www.facebook.com/pages/RAHA-Tokyo-Japan/727923453927980



■3) 9月、10月と国内外のPodcastを2本続けて担当しました。一本はポーランドの "Medusa Bloom"、そしてもう一本はこの "clubberia Podcast" をやらせてもらいました。ようやく話しが来ましたね(笑)。どちらもいい出来だと思います。そしてどちらもインタビューもありますので、お時間ある時に是非聞いて読んで頂けたらと思います。

Medusa Nº13 - Raha


CB 214 - RAHA






さて、告知失礼しました。では旅のレポート、行きましょう!!

今回も旅の直前数日間大忙し。これなんとかならないかな。さすがにいつも逆算して結構前から準備とか終わらすべき仕事・作業をズンズンやっとくんだけど、結局いつも超ギリギリになっちゃう。今回も朝6時半家出るってのに前述のclubberia podcastのmix録り始めたのが3時。録り終わったの結局5時で、そっから最後のpackin'。あらかた荷物持ってく物まとめてはおいたものの、さすがにこれはムリがあり過ぎた。2週間行くとかだったらまあまだ荷物もさほどだけど、1ヶ月半となるとやっぱり結構だ。そして今回季節を夏から冬までまたいでの身支度になる。さすがにちょっとムリだったようで、当初乗ろうと思ってた電車も1本遅らし、まあなんとか間に合わせた。最初からのプランの電車が時間ギリギリのに設定してたらもうあれフライトアウトって事だったな。少し早めの進行で予定組んどいてホントよかった。今回危ないとこだったよ、かなり。

今回から我が家の仲間に加わったでかい方のSamsonite(右)。もう普通の大きめのでは荷物の量が間に合わなくなって来た。でかいのを買い足しました。


ここんとこイビサに日本から直で行く場合、成田ーアムスーイビサと言う感じで乗り換え1回で行けちゃう、と言う昔ではなかったナイスプランが続いて楽だったが、今回はそれがなくって、成田ーアムスーMadridーIbizaと言う乗り換え2回パターン。これ何気に疲れるな、やっぱり。帰りが飛行機3本乗るってのは、なるべくまだ旅の感傷に浸っていたいから逆に結構悪くないもんなんだけど、行きの乗り換え2回は全く意味ナシ。待ってる間とかも。まだLoungeどちらも悪くなかったから食事もネットも快適でよかったけど、できればサクッと行けた方がいいなあ。

Madridからイビサの機内に他に日本人客3組も居た。こんなの初めて。これまで10何回イビサ来てて、イビサ着の飛行機に日本人乗り合わせた事一度もなかった。それが俺含めて4組!先に触れたように今年はあれだなあ、とは覚悟していたけど、これはいくらなんでもあまりに極端なスタートだろ神様。アガルかサガルかって言ったら、そりゃアガルわけねえだろ。今年は日本人ホント多そうだ。
イビサ着いて、baggageが出て来なくて??ってしてる日本人女の子2人組をナビッてあげ少し話す。いいコ達だったな。数日の滞在のようだったけど、あとからメールくれて安全な楽しい旅だったようで良かったw




イビサ着!夜だ。暖かい。なんか今回フレッシュな気持ちを感じる。ここんとこずっと1年に2回来てて、6月とかは前の年の10月末からまだ半年だからね。正直ここんとこイビサ着いてもオオ~来た~!って気持ちはほぼもうなかった。今回は1年ぶりだ。この久し振りさ、結構いい。そして同時に、9月にその年のイビサに初めて来るってのが、やはりいかにもだいぶ遅いなあ、と言うのも正直感じた。

さて、イビサ着いてまず恒例の友達の家訪問。用事もあるしね。なんかここの家の周りも、両通行だった道が一方通行になっていたりと、なんか島全体が変化を見せているのを垣間見れた。
友人と約1年ぶりの再会。犬も1年会わなくてもちゃんと覚えててくれる。嬉しいね。


やっぱイビサはメロンとスイカでしょ。


さあそして友達に別れを告げ、いつもの部屋にチェックイン!うん、快適だ。この夜から翌日夜までずっと寝続ける。




着いた次の日は土曜日。Ibizaではclubが最もつまらない日だ。よって心置きなく休息できていい。ここでは休息日と言う響きのなんと心地よい事か。I love kyusokubi.
夜遅く起きて美味しいタイカレー食べ元気回復、友達の電話でのお誘いに乗って2時頃portへ。今年からオープンした、仲間の日本人のコ達がやっている "Geisha Bar" へ。街のど真ん中にある、コンセプチュアルな割といい感じの店だったな。ああいうの外人好きだろ。


ここでは今年の春にイビサのガイド本『のんびりイビサ』を出版した友人のヤブキくんと落ち合い、しばし歓談。たいしたアドバイスもしてないのに俺の事もSpecial Thanksに入れてもらってて、だからってわけじゃないけど俺が見てもこの本なかなか面白いし実践的だから興味がある人は是非買ってみてね。





翌日はプールでゆっくり日焼け。ここはまだ完全に夏だ!


夜は今年から友達が始めた新しいBeach Party "RUMORS" へ。レジデントはGuy Gerberだ。人もすごく入っていて、音楽も俺らのメインとする音ではないが悪くなかった。


ここでは今日みんなと会えた。年間ここに住んでる仲間達は今更パーティーにたくさん出る感じではないので、行くパーティーもたまにで限られているが、今日は特別な日だった。なぜかと言うと、今週水曜日にうちらアンダーグラウンドの住人全員が楽しみにしているパーティーNext Waveの開催があり、さらに明日月曜日のCocoonではRicardoが登場する!と言う事で、今週島にはヨーロッパ各地から仲間達が大勢集まって来ているのだ。それがほぼ全員、じゃあ今夜はみんな出ようか、って事で出動。ファミリーのみんなを始めとする大勢の友達に再会でき、とても特別な夜となった。この日特に面白かったのは、MasmenosのJoanとのやり取り。日本に初めて来た時からJoanもAdrienも二人とも知っていて会えばその都度話しをしていた間柄だけど、この日みんなと一緒にいたとこで会って、俺しばらく分からなかった。絶対知ってるはずだけど、どこで会った誰だっけかな~、どれぐらい仲良かったんだかサッパリ思い出せないぞ、う~ん、って困って喋らないでいたら、しばらくしてあっちの方で何か喋ってからOliに「ラーハ、Masomenos知らないのか?」って言われて、あーそうだ、やべえ。しかも仲も良かったじゃん、って思い出した。それで「いやいや全然分かってるよ、ごめんすぐ分からなかった」と笑って謝ったら、「お前はいつも俺の事気付いてくれないんだからー。この前も、その前の日本でもだぞ。俺は日本で日本人ばっかの中でももう見た瞬間に分かったのに!」と笑いながらひどいじゃないかお前~と非難された。「ゴメンゴメン、ほんとゴメン」と笑いながら大謝り。でも今回部屋でも一緒に遊んで超仲良くなったから次回はさすがに俺も大丈夫だろw でなきゃまた怒られちゃうよ。それでさらに「日本でWOMBで誰かがお前の事シルクドソレイユの人だよ、って俺に教えて、しばらくの間そうなんだとずっと思ってたんだよ、俺」と訳の分からない事も言ってたな。いやいや二人してお互いほんと面白かった。いや本当に世界最高のセンスのアーティストであると同時に最高にナイスな人格だよ彼は。彼女もね。

いいパーティーだったな。たくさんの仲間と再会できてすごく特別な夜だった。すごく楽しかった。今回の一発目のパーティーとしては上々の滑り出しだ。
ここはBeach Houseなので法律により24時までしかパーティーはできない。終わって一度いくつかのグループに別れ、仲間達と一人の仲間の家へ。飼っている子供の犬の様子をみんなで見に行く。イビサでは本当にすごく多くの人が犬を飼っている。それがみんなかわいいんだ。
しばらく家でリラックスしてから、みんなでSankeysへ。ここで散っていたみんなともまた合流した。しばらくしてからみんなのお目当てのMoodymannのLIVEが始まった。ハッキリ言って客層もそう良くなく、サウンドシステムから言ってもベストな環境ではなかったが、あのMesomenos Joanの子供のようなアガリ方、ブース前でのLIVE中ずっとのあの喜びよう、あの時の店内で誰よりも一生踊ってる様は、今見ているものが本当に価値のあるものだと言う事を実感させてくれるものだった。LIVE以上に、何か大切ないいものを見たなと思った。





翌朝。あまり多く寝れてなくて眠かったが、友達のコースケ&アヤカ夫妻が新婚旅行の感じで今ヨーロッパを回って来ていて、最後に先週からこのイビサにも滞在していて今日この朝の便で日本に帰国する、その最後に会いませんか?と言うお誘いを受けていたので勇者は立ち上がった。ぶっちゃけコーちゃんだけだったらわざわざイビサで会う必要ないし眠いし絶対行かない。キモイし。でも、これが二人の新婚旅行でその最後発つ前に飛行場行く前に少し会おうよ、って言われて指名してもらったら、それはよほどダウンしてない限り絶対に行くさ。花嫁の前でその新婚旅行の最後の最後に友人にケチは付けられない。二人楽しいヨーロッパ旅行だったようで良かった良かった。その最後の1ページに俺も参加できてよかったよ、コーちゃん。彼らは無事にすたじおこーすけへと戻って行きました。おしまい。



少し休んでからその日の夕方からは第1回目のシリアスミーティング。俺らは必ずパーティーの前に話し合いを済ます事にしている。遊びは遊び、仕事は仕事。そして遊ぶ時は本気で遊ばなくてはならない。それを混ぜてろくな事にならないのは向こうも俺も経験で知っている。
そう、今夜はCocoonでのRicardo Villalobosがある。それもあってみんな島に集まってるのだ。その前に重要な懸案事項はお互いほぼ話し合って終わらせておきたい。

いつもと同じく、いい話し合いができた。それとあと、やっぱり日本に居てはなかなか分からない事が多いな。いくらメールや電話も含めて情報をやり取り収集していても、やはり日本は遥かアジアの最東端。こっちで会って直接見聞きする事と注意しないと微妙に情報や解釈がずれる危険もはらんでいると言う事を常に注意しなくてはならないな。今回も微修正できて良かった。
Villaからの眺めが素晴らしかったな。この写真は部屋からじゃないけどw




さて一度帰って少しrestして仕切り直してから、さあまず今年初めてのDC10へ。毎年オープニングとクロージングの日しかDJ入れてないGarden FloorでもDJ入っててビックリ。商売拡大? 今日着いたオオツキらとも会い、適当に遊ぶ。Cassyとかは入っていたもののそれ以外、ここでは正直音は全く聞く事はなかった。耳にはもちろん入って来たけど。。



深夜一度部屋に戻って体勢を整え直してから再び今度はCocoonへ。今日はRicardoだからな。だけど。。。
俺はもう昼間から聞いて知っていたが、Ricardoなんと今日当日になってキャンセルになった。島にも来てない。なぜかと言うとこの日前から抱えてた背中の痛みがついに限界を超え、滞在場所のギリシャ(だったかな?)からもう飛行機に乗る事すらできずに無念のリタイヤ。Ricardo目当てでヨーロッパじゅうからこの日に限ってはたくさんのクラバーそして彼の友人達がCocoonに集まって来ていただけに本人も無念の決断だったろうと推測する。CocoonのSteve RachmadでさえDC10で会ったとき彼のキャンセルを知らなかったぐらいだから当日ギリギリまでの判断だったんだろうな。ともかく残念。
今回のこのRicardoは、CocoonのTerraceフロアーの方(いい方)でやってる "Origins by Luciano" の中の目玉で "Luciano B2B Ricardo Villalobos" と言う演目であった。このフロアーには他にもMartin Buttrich (live), Valentino Kanzyaniとラインナップされていて全体としてかなりバッチリなはずだった。だがやはりここで核のRicが抜けてしまったのはあまりに深刻な事態だった。

正直な事をここでは書かなくてはいけないと思っているし、俺には立場的に既にその義務があると思っているので事実を書くと、Lucianoがプレイする時にこちらのアンダーグラウンドシーンでは正直もう行く者はほぼ居ない。本人周りの人とかは別として。やはりここ数年Vagabundosだなんだとやり過ぎてしまったね。2006,7年までのあのMonza, DC10等での恐ろしいまでのカッコいいプレイを体験して知っている人達からすると、やはりもう無理だ。俺らは2,3年前からとっくに離れてしまっていたが、さすがにコアでない一般の人でもその感じはなんとなく分かってきたのか、今年は彼のイージーなパーティーでさえ、チージーであるのに人が集まらなくなってしまったようだ。Destinoでの彼自身のレジデントパーティーのClosingの集客は、聞いたところによるとあまりに愕然とする数で、俺に教えてくれた人はtragedy(悲劇)と言う言葉を使っていた。
だがそのLucianoが今日はTerraceを任されて奮闘する。とにかく今日はそういう日だった。

着いたの4時半ぐらいだから、もうValentinoもMartin Buttrichも終わっちゃってた。B2BのRicardoが居ないとこ、どうするんだろうなあと思ってた。俺的には急遽よく一緒にやっているValentinoとのB2Bになるのかな、と6月にBIMで呼んでいるValeの登板の可能性も楽しみに予想していた。だが着いてみると、、、、

Luciano、soloで回してた。最後まで。だが、この日のLucianoはここ数年の彼とは違った。色々なものを見てると、どうやら今年はなるべく従来のミニマル・テクノでのスタイルでのだれかとのB2Bも積極的にやっているようだった。だが悲しいかな、一度コマーシャルなものに身を売ってしまった人にはアンダーグラウンドの人の目は非常に厳しい。Deepな人達はそんな簡単に帰って来ないよ。ともあれそんな感じで今夜のRicardoとのB2Bもそのスタイルでやろうとしてたんだろう。だけどもRicardoの欠場。困ったと言う言葉で表せないぐらい困ったろうな。そして前述のように、Ricardo目当てで全ヨーロッパからかなりのそういう音の人達が集まって来ている。そのためこの日のCocoonはいい客層だった。そこで彼の下した結論は、誰かとのB2Bでなく自分自身だけでの渾身のプレイだった。
見ていて分かる。あれは彼の渾身のプレイ。前半いつもの感じのあり得ない曲調の曲も少しかけてたが、中盤以降はぬるいふざけた曲は一切ナシ。絶頂期の彼を彷彿とさせる方向性の選曲だった。さすがにあれだけRicardoファン、関係者が集まってる場では、みんな当然そう言った音楽を求めてヨーロッパ全土から来ていたわけだし、やはりいつもの感じとかではいくらなんでもまず過ぎる。ここ何年か聞ける機会のあんまりなかった彼本来のあのスタイルを必死にやろうとしていたと思う、その普段だったら起こりえなかったであろうむしろ非常に貴重な機会に立ち会えたのはよかったなーとも、Ricardo聞けなくて残念と思う一方で思っていた。
う~んだけど悲しいかなやっぱ普段もうやってないと、いくらあのクラスでも勘は戻り切らないんだね。あの当時を知ってるから、それに比べたらやっぱりやってる事の切れ味は80点ぐらいだったかな、よくて。今の安いスタイルをもう完全に捨ててあれをまたもうずっとやっててくれたら、しばらくしたら俺はまた彼の事聞き出すと思うし、シーン全体にもまたいい刺激が生まれて来るのになあと切に願うのであった。
それにしても日本、う~ん。。彼の今のスタイルで夏にすごい盛り上がったらしいね。色々でいいけども。。。


そんなこんなだったけどもRicardoの引きによってアンダーグラウンドの仲間達が大勢来ていて、この日は楽しかった。ありがとうございました。

帰りの駐車場にていつもの光景





さて翌日は行きつけのバイキングにご飯お腹いっぱい食べに行った以外はずっと寝続けてた。
夜からまたさらに寝続け、翌日の夜まで15時間寝れて体もだいぶ回復できた!




そしてさあ翌日。この日は待ちに待ったパーティーNext Waveへ!今年はSankeysに場所を移し、夏の間計5回に回数を絞っての開催。俺はこの日とあと最後のClosingの2回を遊べるんだ。5回に絞るって事は、この5回、どれもがスペシャルなラインナップって事。フライヤー見て分かるだろうけど全回バッチリなんだよ。このNext Wave、去年のイビサでは全部の回行った。今年の1月にはチリで、4月にはBerlinで、6月にはLondonでの開催にも運良く行けた。でも今日が今年の夏のイビサでの初めてのNext Wave。もうシーズン始まる前からこの日をずっと楽しみにしていたんだ。この日の出演者はPraslesh(Raresh+Praslea), Onur Ozarの3人。もうノー文句。バッチリ過ぎだから。

1時半中へ。もう全てがバッチリ。みんな集合していて、すぐブース連れてってもらうとルーマニアの主立ったDJ連中、回すわけでもないのにみんな普通に遊びに来てる。しかしSANKEYSどうかなあと思ったが、サイズぴったりの規模的にもまさに全てがちょうどいいサイズ感だった。それでRareshは出てるけどRicardoが出てるわけではないので、バカみたいに人が詰めかけてるってわけでもなく。混み具合的にもパーフェクトだった。音はあの3人でもちろんバッチリ。いやあさすがにいいわ。彼らのコンビネーションもいいしね、あの組み合わせは。大袈裟でなくホント最高の空間だったなあ。この日のパーティーは本当にfamilyが集まってるパーティーだとOliも何度も言っていた。ほんとその通り。キャンセルになっちゃったけど月曜のRicardoと、この水曜日のNext Waveがちょうど同じ週だったから、この2つのパーティーに参加するために1週間ぐらいの感じでこのタイミングに合わせてイビサ来てた仲間達大勢居た。クロージングの時期って、こういう感じになるから面白いんだよなあ。みんなと会える。
しかし本当に居心地がよく、全くもう家の気分で居た。このファミリー、最高だ。女の子に至るまで全員がアンダーグラウンドな音をファッションでなく心から愛していて、しかも曲・アーティスト・レーベルに至るまでのある程度の知識を併せ持ってる。正直世界で最も居心地が良い。


上の写真、Praslesh(Raresh+Praslea), Onur Ozar。全くうまく写せてないけど仕方ない。我慢して下さい。みんなにここで言っておく。クラブでフラッシュ焚いて写真撮るの、止めよう。写真撮るのは仕方ない(NGの店でなければ)。別にいい。俺も撮る時は撮る。だけど、クラブの中の暗い中でフラッシュ焚くのは、その場へのマナー違反になるから止めよう。たしかにフラッシュ焚いてきれいな写真どうせなら撮りたい。だけどダメなものはダメなんだ、その時のあの一瞬のフラッシュ、それがどんなにかその場の雰囲気をぶち壊してるか。場をシラケさせるか。何より音かけてくれてるアーティストが実はげんなりしてるか。俺も昔やってた時あった。でももうしない。止める側に回ってる。学んだから。みんなも止めよう。そして1ランク上の、止める側のヤツになろう。そうやって少しずつそういうの分かってくれるクールなやつが増えていってこの国がいい方に変わっていく。

VJはSUNWAVESでもVJ担当してる人がルーマニアから来てやってた。どうりでいいわけだ。彼とは6月のLondon - HOMEでも会ってるね。




この最高なパーティーは6時半終了。SankeysはAmnesiaとかみたくとんでもない時間まではやらないね。

終了直後



外に出るとこんな感じの空だった。


そしてもちろんアフター。最初xxxの家って言う情報が回ってたけど、本当はoooの家だよ、シーッ、って言って教えてくれた。
そこは去年もNext Waveのアフターやってたし何度となく遊びに行ってるから道も簡単。行ってみると、さらに絞られた15人ぐらいでいい感じのアフターとなった。少人数でよりリラックスできた。最初言ってた家はあれはダミーだったんだな。あそこでもまあもうひと枠広い感じのメンツでやっているんだろうけど。


身内のリラックスなメンバーでいいアフターだったな。アフターも終止いい曲かかってたな。Nima Gorjiと彼のエンジニアがず~っと回してくれてた。結局この日は夕方前に退散。昨日はずっと踊ってたからさすがに結構疲れたなあ。いい日でした。


そしてその最高のパーティー&アフターの帰り道に俺の部屋に少し寄ったのはいいがご丁寧に自分の鼻かんだティッシュをゴミ箱に捨てないで置いて行くのは一体誰なんだ?! いちおうまとめている感じがウケるけれども。みんなはこう言うのダメだぜ!





翌日の夜まで14時間ぐらいずっと寝てた。疲れは徐々に蓄積してきている。この夜はまずEnter. - Spaceへ。まずはSake Barで活躍するHitoちゃんのところへ。彼女は今年のイビサにおいて、飛躍的に関係者の評価が上がった一人らしい。よかったw お客さんの反応も良かったよ。


Terrazaではこの日のゲストはApolloniaの3人。さすがいい感じで安定していた。


メインは行ったけど誰がやってるのかよく見なかった。音は派手派手しかったので5分しか居なかった。


結局全部で1時間も居ないでそそくさとおいとまし、さあいよいよ今日の大メインディッシュ、RHADOO@UGへ。うーん、やっぱこれだ。間違いない。毎週1回これのためだけにイビサに長く居てもいいなあと思える代物だよ、これは。Rhadooのプレイ、相変わらずあのグルーブをずっとキープ。よかったなあ。そして後半からいつものメンバーも来出し、やっぱルーマニアの女の子達は本当にカワイいし雰囲気がいい。落ち着いててCoolでホントいいよ。男も女もみんな踊れるしね。





翌日はRhadooとミーティングでSanta Eulaliaへ。Rareshも来てた。Eulaliaの街普段あんま来る事なかったけど、center中心の発想を脱皮して、住んでみると居心地いいんだろうなあ。みんなここ住んでるしなあ。


今日のこの大事なミーティングもいい話し合いができた。実際体力かなりキツい中でやってるけど、その中でも頭をクリアーにしてしっかりとしたビジョンを用意してぶれない意見を交換し合えた。月曜日に続いていい仕事ができているぞ。


夜は行きつけのArgentine Barbacoreへ。お腹いっぱい肉を食べてしっかり栄養補給だ。




本当に疲れが吹き出した。翌日は昼起きて日焼けを、と思ったが全く無理で寝続ける。クリーニング出さなきゃと言う事だけが気がかりで、夕方なんとか頑張って起きる。決死の覚悟でクリーニングへ行くが、土曜日だからなんと早終い。ショックだ。。。


不運はなおも続き、その後に気を取り直して行ったバイキングもちょうど昼休みの時間。ショックだ。。。。。


昨日今日(金,土)と本当に疲れが吹き出してる。第一次疲れのピーク。ここまで10日間。まあまあのペースで来た。例年ほど殺人的なスケジュールではなくしているが、やはり疲れはものすごく溜まっている。この2日間パーティー行かないで休んでなんとか再び回復。明日の日曜からはこれがまた結構すごいエンドレスなパーティーの日々が始まる事になる。  (つづく)





最後にもう一回、今度のパーティーのお知らせをしっかりしておくので、これも是非全部目を通して下さい。去年の同じ11月にこのPetre Inspirescuを呼んで行ったジャパンツアー。全5カ所、どのgigも本当に素晴らしい内容でした。中でもやはりこの東京AIRでのBeat In Meは、本当に特別なパーティーだったんです。あれは質的に本当に素晴らしかった。お客さん達のバイブスも本当に最高だったし、Pedroのプレイ、激ヤバでした。去年来てくれてた人も、そしてそれ以上に去年のパーティーに来れなかった人は、今回絶対遊びに来て欲しいと思っています。本当に素晴らしいパーティーをお届けできると思いますので、11/29(土)はAIRに、そしてその前日金曜日は大阪CIRCUSへ、是非おいで下さい!




ー Petre Inspirescu JAPAN TOUR ー

11/27 (Thu) @DOMMUNE
  28 (Fri) @Circus, Osaka
  29 (Sat) @AIR, Tokyo 『Beat In Me feat. Petre Inspirescu』


ルーマニアのトップの一角、[a:rpia:r]のPetre Inspirescu (aka Pedro)を迎えてのBeat In Me特別開催、いよいよ来週末になりました。昨年11月に行われたこのPetreとのパーティーは本当に最高の内容でした。アンダーグラウンドミュージックをを心から愛するマナーのよい素晴らしいお客さん達に恵まれその最高の客層の下、ダンスフロアー内は一晩じゅう終止素晴らしいグルーブが充満し、それがフロアーだけでなくBar前に至るまで店内全部に最高のエネルギーが満ち溢れていました。それを支えるPedroのプレイは黒くそして重くそのグルーブはまさにAmazingの一言。内容の濃い、質の高い最高の1日になりました。
彼は現在のアンダーグラウンドミュージックで間違いなく世界のトップアーティストの一人と言っていい存在。今回のこのパーティーは僕の勝負パーティーの一つです。去年パーティーに来れなかった方は特に、この日は内容的に鉄板ですので絶対にお見逃しのないように是非遊びにおいで下さい!他の日本人ラインナップも贅沢な万全の布陣。この日は確実に特別な1日になるので大いに期待して下さいね。

なお、前日の金曜日(28日)には大阪CIRCUSでの公演があり、僕もPetreと共に出演させて頂きますので、関西方面の方、お会いできるのを楽しみにしています。また木曜日(27日)にはDOMMUNEがありますので、スタジオへ来れる方は面白いので是非、またそうでない方は画面で是非ご参加下さい。

これの一番最後に、ゲストのPetreのMixと作品のリンクを貼っておきますので、パーティーまでの予習に是非どうぞ!是非一度聞いてみて下さい。



『Beat In Me feat. Petre Inspirescu (a:rpia:r)』

2014.11.29 SATURDAY
22:00 OPEN
PLACE: AIR

"参加"ボタンのクリックをお願いします。Please push "join".
https://www.facebook.com/events/719831214777907/


ー B2F MAIN FLOOR ー

Petre Inspirescu ([a:rpia:r] / from Romania)
RAHA (Beat In Me / Ooooze)
DJ PI-GE (TRESVIBES SOUNDSYSTEM)
Den (NETA)
CMT (POWWOW)

ー B1F LOUNGE FLOOR ー

SOE (SO GUT TOKYO / i TOXICO !)
TIMO (RAFT TOKYO / i TOXICO !)
PCO (i TOXICO !)
Takashi Himeoka (RORA / Ada Kaleh România)

ー NoMad ー

T.B.A.

DOOR 3,500yen w/f 3,000yen AIR members 2,500yen Under 23 2,500yen Before 11:30PM 2,000yen After 6AM 1,000yen



現在、世界のミニマルテクノ・ハウスシーンを凄まじい勢いで席巻しているルーマニアのアーティストたちを紹介していくパーティ“Beat In Me”。その5回目の開催に、昨年11月にもメインアクトを務めたPetre Inspirescuが1年ぶりに還ってくる。彼が07年に盟友Rhadoo、Rareshとともにスタートさせた [a:rpia:r] は、ルーマニアの最重要レーベルとしての地位を瞬く間に獲得。そして、ミックスCDシリーズのトップブランドFabricからリリースした自らの楽曲だけで構成された「Fabric68」のヒットによって、Petreの名声と評価は揺るぎないものとなった。現在世界で最も重要なアンダーグラウンドミュージックプロデューサーの一人と言っていい。ダンスミュージックの進化の最前線を、ここで見届けよ。

Beat In Me is a party to introduce artists at the forefront of Romania's burgeoning minimal techno and house scene. This will be its fifth occasion and welcomes back Petre Inspirescu, who was the main act last November. The label he began with friends Rhadoo and Raresh, [a:rpia:r] is considered Romania's most important dance label. His "fabric 68" mix CD for the London club's lauded series was comprised entirely of his own productions, and a hit to boot. With his reputation preceding him, this is your chance to see the man at the forefront of dance music's evolution.



<Petre Inspirescu profile>

1999年、ブカレストのWeb ClubにてDJキャリアをスタート。その後、イビサのクラブDC10にて開催されているCircolocoのレジデントとなる。その優れた音楽性とDJプレイは、辺境の地とされていたルーマニアが持つ豊かな音楽シーンへの興味を一躍高める契機となった。2007年にはRhadoo、Rareshと共に[a:rpia:r]を運営開始。近年はオーケストラを交えたプロジェクトπEnsembleを立ち上げ、ストリングスなど管弦楽の持ち味を存分に生かした新解釈オーケストレーションを世に送り出している。2013年、自身の楽曲のみを使用したミックスCD「Fabric68」が各メディアで称賛を浴びた。

Petre Inspirescu aka Pedro In his adoptive town, Bucharest, Petre Inspirescu aka Pedro has long been a pivotal figure alongside his frequent accomplices Rhadoo and Raresh. He started djing in 1999, in the long regretted Web Club. Before, Pedro had gained a good reputation as a DJ, for example as resident at Robert Johnson, Fabric etc. , where he convinced an international audience week after week. By now he is a globally booked and sought-after artist when it comes to electronic dance music. He even has a group of sympathizers (Ricardo Villalobos, Luciano, Loco Dice, Zip, and many more) that sounds like the "who's who" of the international electronic music scene. And there is no end in sight: the new studio in Bucharest has been set up long ago, gigs all around the world increase rapidly and everything is going very well. We are looking forward to his output in the near future. his way of feeling and understanding electronic music changed completely. In the last three years, his appearances throughout the whole world have brought his name to many listeners' lips, heightening interest in the fertile Romanian scene, an unexpected outpost of advanced electronic music. He equally owns the label [a:rpia:r], with Rhadoo and Raresh , other details being completely useless. If you listened to him at least once, you know what we're talking about!


<late music and podcast>

◆MIX CD / FABRIC 68 [Fabric]
http://www.technique.co.jp/item/103567,FABRIC135.html

◆ALBUM / GRADINA ONIRICA [a:rpia:r]
http://www.technique.co.jp/item/103031,ARPIAR012.html

■Ipsilante Purces [ARPIAR012]


■Talking Waters [MULE170]


■ARMA PODCAST 124: Petre Inspirescu @ Nervmusic X