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Ibiza Through RAHA’s Eyes - vol.8: Party Rushとハプニングとか


9/20(木)
さて、お待たせしました。こちらに戻って来てから2回目のレポートを上げます。
とにかく今回の滞在に関しては、もう着いたその日、数時間後からほぼずっと毎日昼夜、鬼のようなParty Rush。すでに早いパーティーに関してはClosing Partyが始まっていたので、どんなに疲れててもどんなに寝ていなくても外せないスペシャルな内容のものばかりで、毎日一番注意しなければいけない事はぶっ倒れない事。そしていかにEnergyをキープできるかと言う事。
日本でだったらいくら遊んでも、正直楽をしたかったらできなくはないし、心身ともにやり慣れた自分の思い通りの遊び方の融通が利く立場になくはない。ある程度だったらわがままだって聞いてもらえるかもしれないし、何よりほぼ全ての時間の進行・ペースが分かっている事が大きい。
だけどこっちでは、さすがにクラブに入るのにはもうほんの時々しか苦労しないで済むようになったけど(助けてくれるのはここでこれまで13年間かけて積み上げて来たものと、日本とこっちでの友達。いつも)、さすがにもう入って普通に遊ぶだけで満足できるところは通過している。Backstage&VIPのPassをgetしてそこで遊ばないと裏っ側は見れない。日本とそれは同じ。いやいや、ケタ違いに違う。正直普通にフロアーに居る人と、DJの裏の空間でそこに入れて遊んでる人達との感覚は完全に別物と言える。物の見る角度・視点が全く違う。そしてそのどっちもがイビサそのものだ。

ただ、これは俺の意見だけど、それに至るまでの自分自身で積み上げてきた経験も実績もない人はそれを求めない方がいいと俺は思う。カッコ悪いのと、何よりも大切なものを得る機会を自ら失うから。俺も初めてこの島に来た時、例えばこっちの金ない若いヤツらが乗るDisco Bus(club間を親切にjointしている専用のbusの事)や普通のbus一緒になって乗ってた。金は持ってたよ。でも、最初からDoor to DoorのTaxi乗っててこの島の若いヤツらの何が分かる?
クラブに入るのにあんな50ユーロも60ユーロもするの(当時はこれで8,000円ぐらい相当)を、どうやればDiscount取れるんだろう?ああ、よく見てると、街に行けばDiscount Shopがあったり、昼間Beachに行ってればタイミングがよければ各パーティーのプロモーションの派手派手な人達が何時まで入れば幾ら、みたいなwristband配ってるじゃん!みたいな事を何も知らない所からなるべく一つ一つ知るようにしていった。助けてくれる人達にも教わりながら。俺は日本でもガキの頃から水商売叩き上げて来たタイプだから、こっちでそういう街の兄ちゃん達と少しずつ仲良くなって彼らの生態や彼らのカルチャーや感じ方も知っていくのがとても好きだし、ホントにここの遊びを知りたかったら、そういういわゆる末端からの体験をすっ飛ばしては絶対にいけないと思う。たいして何も知りもしないうちから日本でのパワーをフルに使い、なんでも楽するようでは本当の質の部分は見れないと思う。特にここIbizaでは、力と金使えば初心者でも最初からものすごいいいもの見れる要素もある。快適に過ごす事もできるだろう。人それぞれでそれもいいけど、俺はホントに下から叩き上げる事を強くお勧めする。
だってヨーロッパのこっちのヤツら、個人で違いはあれど、まあ気の利いたヤツだったらほぼみんな、分かんないけど17,8ぐらいからは夏休みにIbiza来るようになるだろ?俺らの頃だって高1になれば間抜けでない限り全員が新島に行ってたよ。その感じだろ。そんな歳からだからほとんどのヤツらはそれは末端から経験して苦労するさ。最初からパパとかの力とコネ使って遊ぶボンクラじゃなければね。まあイビサだからそういうのも腐るほどいるけど。ほとんどの普通のヤツらは若い時からゼロから積み上げてきて少しずつここでのやり方やフットワークの質と効率を高めていって今に至ってる。そういうヤツらが通って来た道(カルチャー)をほぼほぼすっ飛ばして何の本質が分かるのか。見ていると、多くの日本人の人がそこらへんの事をあまり重要に思っていないように見えてしまう時がある。ある程度のとこになる前から楽する事は、上辺の部分、あるいは上流の部分は早く見れるけど、本当にこっちの普通のみんなが通って来た本質的な楽しさを知る機会を永久に逸する事になる。
日本の自分達のガキの頃からの事に置き換えると分かり易い。俺らガキの頃からの新宿から渋谷、そして俺は16からはなるべく六本木だけで遊ぶようにした。最初は末端も末端、そこから一つ一つ小さな楽しさとそこのなんかかっこいいルールを楽せず苦労しながら覚えてだんだん自由が利くようになっていった過程のあの楽しさ。あれをしないでいきなりある程度の地点から大人デビューした、いわゆる匂いのしない人を、俺は心から可哀想だなあ、と昔から思って見ている。

まあ話しが長くなり過ぎたので、まあ言いたい事は、あんますっ飛ばそうとしないできちんと苦労して色んな事を実体験通して知っていった方が確実により楽しいよ、って事だ。その方がホントのモノが見えるよ。楽ってのは自分がそこに達してから勝手にあっちから微笑んでくるから。まあ人好きずきだから他の人はどうでもいいけども、俺の中のホントの遊びの世界での成長の仕方はこれだ。




さて、今日はまず僕がこの下半期にstayしているapatmentの画から。

プールがいい感じに付いてて、僕の部屋は一番上のちょうど真ん中。


部屋からの眺めはこんな感じ。



これは朝陽


プールの目の前はbeach


夜はこんな感じで、なんて事ないんだけど雰囲気もかなりいい。





さてさて、そして再びPartyへ。9/20(木)です。今日は話題のENTER.のClosing Party。

ENTER.とは、この夏SPACEでRichie Hawtinがスタートさせたパーティーで、間違いなくこの夏のIbizaのtop partyの一つでした。12週に亘って行われ、今年のIbizaに新たな旋風を巻き起こしました。

メインフロアーではRichie Hawtinがプレイするのはもちろん、毎週魅力的な豪華ゲストを招いてのセッション。
そして、なんと他のパーティーのbig bossであるCocoonのSven VathやCadenzaのLucianoと言った各クラブのメインアクトをENTER. に招き入れ、またリッチーも彼らのパーティーでプレイするといった、今までではいわばタブーとしてあり得なかったコラボレーションを次々と実現させました。まさしくイビサの新しい時代を予感させるパーティーでした。

Terraza Floorはここ数年ずっと木曜のSpaceのレジデントパーティーであるKEHAKUMAがそのまま担当。ENTER.の中でコラボするような形になっているようです。ラインナップは、今はレーベル的には袂を分けているがRichieと長年行動を共にして来たMagdaを始めNIck Curly, Remoなどが担当。Remoは12週全部の回にプレイしてました。僕が日本出る前にDJで一緒だったGuy GerberのLiveも数回見られたように、ここは基本ハウスのフロアー。僕は空間的にも音的にもこっちの方が居心地がいいのでこっちに居る事が多いです。

そして面白いのがSAKE BAR。ここは本当にユニーク。オープンの22時から24時まで、なんとこのRichie本人やDub Fire、Josh Winkなどと言ったその日の大物ゲストが実際にカウンターに立って日本酒を振る舞うと言うものすごい企画。
そのおかげで普通どんなパーティーでも12時なんて本当にガラガラなのに、この木曜のSpaceは23時にはすでにエントランスで行列が発生するという現象が。これってすごい事。親日家で日本酒自体の大ファンであるRichie曰く、日本の各地方のそれぞれの酒造関係者の自分達の酒に対する情熱や熱意が、音楽レーベルを熱意を持って運営している自分達の姿と重なりすごく共感を覚えたらしい。それで是非この日本酒文化をその味と彼らの情熱を共に併せヨーロッパにもっと伝えたいと思い、こういった形で始める事を実現させたようです。ホントにその熱意とバイタリティー・奇想天外とも思える発想と実行力は素晴らしい。

こういった今までではだれも考えつかなかったような発想・そしてタブーをも乗り越えすごい企画を実現させてしまうその行動力、それらがまさにこのENTER.を象徴しているように思います。


さて、激混みが分かっているのでもういつもあんまり早くは行かない。むしろゆっくり行く。
ここSpaceではレジデントのRemoといつも一緒に遊ぶ事が多いので、ほぼ不自由なくさせてくれて助かる。裏の事務所でみんなでビール飲みながらゆっくりしてからmain floorのRichieを見に行きます。ここではそんなに写真撮ってないのであしからず。

Richie


もう人はpacked。


プレイの最後の方にはもうみんなステージの上に上がって大騒ぎ。Richie本人も上がって本当に楽しそうにしてた。


最後の曲をかけ終わってもお客さん帰ろうとせず、Richieがステージ上でご挨拶。
この夏彼らは駆け抜けた。「もう曲はかけられないんだ。see you next summer!!」と言ってみんなに感謝を直接伝えるRichie。彼の人柄の良さがお客さんみんなに伝わっていると見ていて感じる瞬間でした。


このENTER.12/15に幕張で行われるWA12'のメインアクトとして招聘される事が決定しています!WAは去年のLucianoのBagabundosと言い、その瞬間の最もタイムリーで旬なものをきっちりキャッチしてきていつもさすがだなと思う。今からそっちもすごく楽しみにしています。ENTER.に関しては僕なんかよりもっと詳しく書いてあるので是非ここを読んでみて下さい。内容面白いよ。
http://wombadventure.jp/wa12/ibiza.html




さて、SpaceでのClosing Partyが終わると、もうほとんどそのまま続けて場所を移してのBeach Afterがある。これはどのパーティーでももう絶対。絶対にアフターがある。時にはさらにそのアフターアフターも。そういったのが必ずオフィシャルで用意されているのが東京のスタイルとは違うなと感じる部分。こっちの人は本パーティーだけでは満足出来ない。みんな楽しい時間をずっと続けたいんだよ。そして同時に感じるのはやっぱりみんな体力がすごいって事。それを続けていけるにはやっぱり強靭な体と尽きない体力が必要不可欠。それがなければこっちの一線では難しいだろうといつも痛烈に感じる。

ENTER. Closong After Partyは僕の一番大好きなbeachの一つCala Contaにあるbeach restaurant『SUNSET ASHRAM』を借り切って行われた。先月のアフターはsecret beachでの開催だったが、先週のCocoon afterがpoliceが来て早い時間に中止になってしまったというような状況も総合的に判断しての場所の選定なのかな、という話しをみんなでしていた。


ここはとにかくロケーション最高でみんな大好き。



僕たちは午後4時くらいに到着。 入るとすぐJosh Winkが愛する家族と。他にもたくさんのアーティストが来ていました。


ここのsunsetはいつ見ても本当に美しい。僕の大好きなsunset pointの一つです。


陽が落ちるとこんな感じ。雰囲気あるでしょ。



DJは僕らが着いた時からずっとMagdaが回し続けてた。deep過ぎないハウス!そして時にはちょっとdiscoteque!



ここでなんと日本人が働いている。去年から仲良くなったんだけど、ヒロシくん。ここでお寿司を握ってる。この店のネタはオーナーのこだわりで日本方面から仕入れているそうで、たしかに美味しい。イビサにもたくさんのパチもんの? 寿司屋があるけれど、そこらのそう言った高いとこよりも全然美味しいし我々の馴染んだ感覚に近いものを出してくれる。
お腹空いてる?って聞いてきてこっそり出してくれます。


夜は席に座ってゆっくりdinner。


ここのご飯は結構美味しい。
こんなんとか


こんなんとか




夜中2時過ぎぐらいまでやるって言ってたけど、僕は次の予定が早い時間からあるから12時頃に上がって移動です。なかなか楽しかったな。




さて、次のパーティーは、『Music On』!! 今夜のテラスフロアーは、主宰のMarco CaralaとMarc Antonaの2人だけ!友人のMarcはオープニングから3時半までなので、早めに応援に行きます。

フロアーに入ると、Marcがすでにいい感じです。


しばらくすると人もいっぱいに。


Marc Antonaに続いてのMusic On レジデントのMarco Carolaも、先週に続いてさすがのプレイでした。


しかしMusic Onは本当に面白い。街の遊び好きの人達ホントに来てるし、なによりもみんな踊ってる。

Dancerもカッコイイ。


こっちの友達


バーテンの友達。当然いつも忙しい。


Bagabundos Promotion TeamリーダーのAndrew。





翌土曜日も行かないはあり得ないバースデーがあったので短い時間に絞って行く。だけど、土日は基本的に休めるだけ休む。パーティーやプライベートなものや、いくらでもある事はあるが、今のこのクロージングの時では全部はとてもムリ。倒れる。

月曜はフルでラストまで circoloco@DC10。しかしこの日も楽しかったな。
写真撮ってないからTime Tableだけ載せるよ♫





街の様子をチョコッと。

これはいわゆる日本の100円SHOP。1EURO SHOPです。電機プラグの、普通の電気屋にも売ってないようなもの探して買いに行ったんだけど、ここはとにかく色んな物が売ってます。安いし。


ここはSpace前とはちょっと離れた、Sankeysに入る道の角にあるピザ屋。遅くまで開いてるし、いっつも人が溜まってる。



毎日のパーティー生活に追われてグッタリしていても、ここでは本当に美しい風景が心を癒してくれる。

ガソリンスタンドに入る時ふと空を見上げるとsunset近くの時間の夕方の空はハッとさせられる。ああ、秋の空だなあ。


ガソリンを入れて支払いを済ませ外に出て来ると、ホンの数分のうちに空は劇的な変化を見せていた。


うまく表現出来てないのが悔しいけど、ガソスタのツルツルした地面に夕陽の赤が映って、空も地面も赤く染まり赤一色の世界に。ホントにamazing。


色で言うならば、ちなみにこれは今行った時の写真ではないけれど、northのvenirras beach。これは写真だからこういう色になっているわけではない。本当にこの色の世界が目の前に広がる。そしてヒッピー達のジャンベのセッションが繰り広げられ脳が溶けていく。。


そして友達とか


友達とか。





9/26(水)、この日はIbiza Global Radioへ。Ibizaで世界的な規模のRadio StationはIbiza SonocaとこのGlobalの2つ。
この日はSatoshi Otsukiが21:00から生出演するという事で、見学に一緒に行った。


中は決して広くないが、整然としていていい雰囲気だった。多くのアーティストに会ったな。新しい多くの人と互いに知り合う交流の場所でもあった。



スタジオ内


Satoshi Otsuki。ナイスプレイでした♫


David Moreno。今日のは彼の番組。


しかし思ったのは、やはり付いてくのではダメだな。自分が出ないと。と言う事。俺ももっと精進しなきゃとより強く心に誓った夜でした。




そしてそして、ラジオの裏で実は事件が起きていたのであった。
Globalに行くのでオオツキと合流しようと部屋を出たら、なんと車が、、、ない。。。
数年前にも、「あっ!レッカーされた!」と慌てふためいた事があったが、その時はなんと自分でも驚く事に、停めといたのが実は1本奥の道だった、というとんでもないオチがあり事無きを得たのだが、今回ばかりはそうはいかなかった。完全にOUT。ラジオ終わってからDavidに警察署まで送ってもらい、手続き。ちょうど運良く顔見知りの警察官が居て、あまり待たされる事無くサクサクと対応してもらえたのはラッキーだった。最悪の場面の想定として、ここにあるレッカーリストに自分の車がない、というケースまでもを一応覚悟には入れておいたが(それって事はレッカーじゃなくて盗難されたって事)、調べてもらった結果、今回は無事に(?) レッカーされていたと言う事が分かり、なんか逆に安心したのは面白かった。聞いたら、いつも停めてるとこだけど、今回の場所がちょっと角になってたんだって。よく角でも停めちゃってるヤツいるけど、現実にはダメはダメで、運が悪けりゃこうやって持ってかれちゃう。そういう事だ。また一つ勉強した。しかしタクシー代いっぱい使ったな。。ちなみにレッカー代は、罰金合わせて147ユーロ。まあ妥当か。。

そんな遠くないけど少し離れたところの駐車場に


居た!!俺の愛車。


救いはレッカー駐車場の係の人達、とても親切だった事。傷ついた人達に優しかった。今後の為にいろいろ聞いといた。レッカーされた地区によって持ってかれる場所が違う事。ここら辺だったら全部ここだから、警察行かずにここ直接来ればいいんだって。でももうしないぞ!



こんな感じでここでの生活は山あり谷あり。でも心から楽しんでいます。ではまた次回に~!



あ、あと、このレポートが実際にアップされる今日は10/23か24日。と言う事で、告知を一つさせて頂きます!
いよいよ今週土曜日(10/27)はHalloween Party! 今年は、僕がオーガナイズするパーティー『Ooooze』はageHaとコラボレーションし、Poolsideをプロデュースします。国内最大規模で且つ最もド派手なageHaのハロウィンパーティーに、僕らのアンダーグラウンドでシックな雰囲気が合わさり、本当に素晴らしい内容のパーティーになると思います。
DJは、SATOSHI OTSUKI, DJ PI-GE, 僕RAHAの3人のみ。ハロウィンと言えども、音に特化したいと思います。みなさんどうぞ遊びに来て下さいね!

詳しくはこちらをcheck!!
http://www.ooooze.org/
https://www.facebook.com/events/448606505190579/
http://www.ageha.com/