BLOG

Ibiza Through RAHA’s Eyes - vol.5: Hasta luego!! (See you)



7/12(木)
さて時は過ぎ、第5回目の今回は、いよいよこの7週間の締めくくりです。
8日間のLondonを後に、再びIbizaへ。島に戻って来ました。このLondonからIbizaへの移動は行きと同じくやはりRYANAIR。
余談ですが、僕は海外に長く行く時は常にmy pillow(枕)を持参して行きます。どこの国のどのapartment, hotel, 友達んの家に泊まっても、海外の枕が自分に合ったためしがない。結果、寝付けなかったり、首や肩が凝ったり。睡眠はhardな海外での生活において、食事と共に最も大切な事。僕の枕は、子供の時からずっと使ってるヤツ。本当に魔法のようなコで、このコがもし海外で1ヶ月いなかったら、僕は必ず健康を損ねるでしょう。


Londonへの行きの時は、実はRYANにこの枕が荷物と判定されて(国際線は普通どこでも大丈夫なはず)、機内持ち込み1baggageオーバー(持ち込みは1bagまでの決まり)&預けトランクもWEB CHECK IN時に払っといた額を少々重量オーバーしてしまっていて、ダブルで追加料金を払う失策を犯してました。 RYANにはあんまり乗らなかったからシクッたと思い結構悔しかったが、このIbizaへの帰りはそれを踏まえて対策し、ぎりぎりのラインを通りながら今度は1ユーロも払う事なく無事に帰還しました。RAHA, good job♫

そしてこのたった短い時間での移動なのに、またも素敵な思い出ができた。
Londonの空港に着いてカバンが重いから荷車を使おうとしたけど、そのロックを解除するのに必要な1ユーロがなく一瞬困っていたら、見ず知らずの男性がexcuse meと言いながらあっちから近寄って来て、「よかったらこれどうぞ」って1ユーロくれて笑顔で去って行った。すごく素敵だった。本当に気持ちが良かった。
さらには機内で隣に座ったスペイン人老夫婦。完全になまったスペイン語でほぼ分からなかったが、息子だと思ったのか何故か仲良くなり、飛ぶ時にも、これ耳の詰まるのに効くぞって言ってキャンディーをくれたり、すごく優しかった。なんか心が素敵な気持ちになれた。たったこれだけの事だけど、渋谷歩いててもこういう事はほぼあんまない。
やっぱり旅はいい。人間を成長させてくれる。東京の同じパターンの同じ毎日の中からはなかなか得れない部分だと、こういう時強く思う。


さて、再びIbiza。この最後の2週間がかなりハードな事になった。これまで例年に比べ割と余裕を持って生活してたけど、最後はそれが吹き飛んだ。partyにafter partyにbeachに街に。。。ギリギリの戦いがそこにはあった。。
戻って3日後の土曜日には、地元のクラブのパーティーでゲストで呼んでもらいプレイするなど、色々な事が再び起こり、怒濤の終盤となるのであった。




Ibizaに戻った夜に、こっちに3週間ほどstayしたSatoshi Otsukiともようやく初合流。ホンの時々一緒に遊びます。この日は彼のDJの応援に。この夏、Ibiza最大のclub, Privilegeで毎週木曜に行われているFaceと言うPARTYと、なんと日本のageHaがコラボレーション!これはすごい事ですね。日本からもひと夏入れ替わりで日本人のDJの人が来ます。この日は彼がプレイすると言う事で1回だけお邪魔して来ました。彼は他にもDC10とかでも回して活躍中。



そして、そこでcircoloco DJのTuccilloとも合流。彼はここに1年じゅう住んでる人。と言うかこの島の人。LondonのTomoki TamuraのレーベルHolicの次のリリースはそのTuccilloで、そのvinylを数枚預かって来たのでさっそく渡します。この曲はかなり踊れると思う。僕かけますよ。


適当なところでSpace - Enter (今年Richie Hawtinが始めたユニークなパーティーで、ここが今シーズンのIbizaのNo.1 PARTYの座をめぐる争いに加わるだろうってオープニングの前からみんな言ってた) に流れ、この日の写真はないけど人もすっごく入っていて、リッチーのプレイもホントよかった。相当楽しかったな。
全力を使い切ったかな、というところでアフターパーティーへの誘い。だがこれがまたものすごく素敵な家で最高に楽しかった。やっぱり自然の中は気持ちいいし、気分がいいよ。どこも家が広いし山の中だったりだから、音も全然出せる。環境が素敵過ぎて羨ましい!!

こんな素敵な家





さて、そして土曜日にはGRIALでDJです。この店は、SPACE, AMNESIA, PACHA,,,,,,,と言ったいわゆるビッグクラブが夏の営業を終え全てCLOSEした後、tourist達が居なくなったこの島Ibizaで、秋から春にかけて多くても2-300人程度の規模でpartyをよく行う店の代表的な一つ。夏の間でも、例えば6月にもあのMarc AntonaのレーベルDissonantのpartyが行われたり色々しています。今年からFunction Oneが導入され音もかなりいい。ロケーションもバッチリなのにいつ行ってもtouristの姿は皆無で、すごく居心地がいいです。完全にローカル達のみの場所。ここでIbizaに住む人達とたくさん友達になりました。
ゲストとして呼んでもらったのでプレイは03:00-04:30のbest time。残念ながら写真撮ってないけど、こういうところでのこう言ったプレイが自分の血肉になっていく事でしょう。







他にも、こっちに住んでいる色んな友達の家に遊びに行きます。
これはSpaceレジデントのDJ REMO。彼の愛犬Reiはお茶目なんです。


日本からちょうど来ていたIbiza masterの友達とも時間を見つけて合流!




この日はcircoloco@DC10へ~。


Satoshi Otsukiもプレイ!


僕は後ろから気を送ります:)


みんなも来ました。


Tania~。彼女がcircolocoレギュラーのレジデント。もちろんイビサの人です。DC10のブースからの眺めはマジで気持ちいい。高さとか距離感とか理想なんだろうな。このメインフロアーのブースで感じるお客さんからのレスポンスはDirectで本当に気持ちいい。





そしてまた別の日はいつものハウス・テクノを離れ、ヒッピー達のパーティーへ。
かかっている音楽は土くさい感じのから今っぽいハウスまでいろいろ。俺以外はみんな相当なそういう感じの人達しかおらず、当然カメラを持っている人なんて完全に一人も居ません。正直僕も、特に野外なんかはそうだけど、こういったdeepなところで写真撮る気はあまりしない。昔Berlinの小規模な野外でちょっと写真を撮っていたら、見知らぬ人に「写真なんて撮ってないでこの瞬間を感じなさい」って言われた事が自分の中で忘れられない。「feel the moment」この言葉は自分の中で一生のものになっている。
、、、でも。。。レポート少しでも伝えたいから、早業の死ぬ気で2枚だけ撮りました。あの時の俺の動きは素早かった。。ちょびっとだけでも伝わるかな。とにかく真っ暗な中自分達でちびライトを吊って。この日のこの人達はヒッピーでも割とurbanな方なのだと思う。タイコだけじゃなくて、バンドみたいな演奏からDJの時間もあった。みんな各々踊ったり座って笑い合っていたり、自由な雰囲気がすごくよかったよ。





今日は世界遺産であるEs Vedraにサンセットを見に来た。だれでもこの写真は1回ぐらい見た事あるんじゃないかなっていう場所・風景です。たしかに何度来て見ても何かが神がかってる感じを受ける。もうそんなにしょっちゅう来る事はないけど、たまには来る。とは言っても今回は7週間居て2回とかだけど。昔ここはローカルの人しかあんまり来てなかったんだけど、特にここ最近は人が増えたと実感するね。残念。。黙って静かに、雰囲気を壊さずに見てる分には誰が来ても問題ないんだろうけど、たまに結構な大人数で来て、ウヒャ~最高!みたいな大きな声でガヤガヤしている人達もいるからね。エモーショナルなサンセットを見に来てて、すぐ側で大きな声でウヒョ~、って言われるとね。。我々日本人も、そこらへん、ホント気を付けたいね。 どこに行っても新参者はまずそこにすでにある雰囲気を壊してはいけない、これは鉄則。その瞬間のそこに居るみんなの声の大きさとか、瞬時に判断して欲しい。これはレストランやビーチでもそうだし、クラブでの態度も同じ事。日本人、文化水準は高いんだから、attitudeもうちょっとがんばらないと。。。

Es Vedra


写真だと分かりずらいけどものすごい高さ


だけどこんな強者もいる


sunset





素敵なお店でsunsetを見たり


美味しいご飯も食べないと。


家のそばには普通に馬や羊なんかもいたりもする。



余裕が出て来ると、不動産とかもいちおうチェックしてみます。






そしてこの日は、今年からMarco Carolaが毎週金曜日にamnesiaで始めたnew party, Music Onへ!去年まで回していたCocoonを離れて自分のパーティーを同じamnesiaで立ち上げたとあって、そのパーティーが果たして成功するのかというのは、Spaceで同じく今年Richieがスタートさせたnew party, Enterと共に、みんなの大きな話題となっていました。


そしてこのビッグパーティーにこの日登場しライブを行うのが、僕が2月にWombで行った『Ooooze 10th Anniversary』にゲストで招いたMarc Antonaです!!このライブに来る為に、僕は当初の帰国予定を1週間遅らせたんです。
彼のライブはCarolaのDJの前の2:00-3:30。悪くない時間です。今日のライブ、amnesiaのフロアーの感じにすごくfitし、且つすっごく盛り上がりました。どんなお客さんかやるまで分からなかったと本人が言うように、フロアーをよく観察しすごく感じながらのプレイで本当に良かったです。さすがMarc。また是非日本に呼びたいと思っています!その時はみんな是非体感しに来て下さいね!


そして続いてMarco Carola。彼のプレイは去年までのCocoon/amnesiaの時とは全く違うスタイル。すごくハウシーでダンサブルでした。意外だった。でもvery good.


Music Onは、実際イタリア人ばっかりのパーティーで、そのせいか、このシーズンが始まる前から、多数の玄人筋の友達・DJからはどちらかと言うとあまりいい評判は聞かなかった。たしかにあの島に居ると、イタリア人というのが他の某国ほどではもちろんないにしろ、全体的に結構はっちゃけていたりするイメージ、と言うのが分かる。それのせいか事前に、どうだろうね~?って評価する玄人が多かったし、意味はよく分かっていた。
しかし、実際に行ってみて、違う感想を持った。たしかにそう言った側面がなくはないものの、パーティー自体が本当に面白かった。何より先に触れたレジデントMarco Carolaの音もいいし、フロアーの中のバイブスがすごくいい感じのものだった。1,2回目に行った友達たちからいい噂を聞きこの日遊びに来てた島の仲間たちも同じ事をみんな言ってた。俺は1回しか行けてないけど、Music Onはすごく良かったよ。これが俺の実体験からの事実。



RAHA, Marc Antona, MarcのマネージャーBud, さとふぃ


2月にMarcと一緒に来日。WombでのオープニングでプレイしたXikiも!




最高の1日は、Marcのヴィラでの最高のアフターという形で続くのであった。




さて~いよいよIbizaも締めに入ります。ごくごく近所の素晴らしい景色の数々をどうぞ。

この看板の感じが素敵だなぁと思って通りすがりで写真を撮っていたら、なんとここはゲイ専用HOTEL。なんか視線を感じると思っていました。危なかった。。


こういう家とか


こういう家を出ると


そのまま海まで続く階段がある。


俺のapartmentは向こう岸の真ん中辺。ちょっと歩くとこんな景色に出た。ささやかな探検&発見。でもものすごく楽しい。




表現しきれてないけど、この絵は相当ヤバい。@某beach


そしてこれが最後の写真。これは俺の秘蔵。ある所からあるものを見たところ。実際にこの場に立つと、確実にそこに何かが存在する気がして恐ろしさも覚える。
というのをアップしようと思ったけど、やっぱりやめた。宝物は公開する物じゃない。




以上で今年の夏前半のIbiza reportを終えます。自分の目線で書いているから、別の意見や感想を持つ人がいるかもしれないし、それで結構。Ibizaはpartyだけじゃなくて昼間もbeachに行かなくちゃいけないし、果てはサンセットから夜のcenter(街)は歩いているだけで楽し過ぎるしお洒落だし、それでシャワーを浴びる間もなくもうクラブの時間だし、、、というようにsuper hardな一面がある。その中である時は死にそうに疲弊しながら何とか書いてきたので、文章粗いとことかはご容赦下さいね。現地の生活を考えると、頑張ったわ、オレ(笑)。

第3回でイビザじゃなくてイビサだから、とかdis承知で書いたら、周りの仲間とかで笑いながらそう直して言ってきてくれたり、そんなに近い関係じゃないような人が何人も、読んでますよ~:) いいじゃないですか! って言ってきてくれたり、そういうのなんかありがたいな、って思った。

またちょっとしたら戻りたいと思っています。ちょっと不在の間に溜まりまくったやんなきゃいけない事をちゃんと片付けたりしてからね。後半戦がまたあるのかどうかは僕もよく分かりませんが、とりあえずは僕のreportを読んでくれていた人、ありがとう。少しでも何かいいもの、そして真実が伝わればいいです。




そして最後に少しだけ言っておきたい事がある。

90年代どアタマ、Dancerをしていた当時、毎年NYに行っていた時なんて、ハッキリ言って日本人って最初クソみたいな目で見られてた。ホントにヤツらがかなりバカにしているのがあからさまに分かった。
90年代後期~00年代のヨーロッパでも、もちろんそれとはやや違うがやはりその方面の目。確実にそういう空気だった。

それが俺の体験では、ここ4年で変わった。(言っておくけど、これは俺の実体験。他の人の実体験で異なる事を言う人もいるだろう。当然だが、俺の実体験が全てでは全くないのでご了承を)
08'にミコノス/ギリシャに行った時に、「何人?」「Japanese」、「どこから?」「Tokyo」って答えたら「perfect」って本気で言われた。初めてオオ~ッナイス!って目で見られて正直驚いた。人種上のこの感じは生まれてから初めての感覚だったから。それがこの3年で、他のヨーロッパ諸国でもこの人達ムリなく心からそう思っているな、って感じになった。本当に驚き。これは、周りの音楽やクラブ関係で会う洗練された人達がそう言ってくれるだけでなく、普通に街で会う普通のやつらがそういう反応なのだ。俺個人に対する印象が変わったというのではなく、純粋に日本と日本人に対してのイメージが明らかにここごく最近いいふうに加速的に変化した。

だけど俺この国、自分の街に居て、時々本当に思う。彼らのその印象に俺達は本当に伴っているのかな?って。俺は、非常に微妙だと思う。ヤツらに見えている部分って、ホント上澄みだと思うから。
もちろん飛び抜けて素晴らしいとこ、特にこの日本人だけが持つ?と思われるぐらいの部分もある。それはホントに誇っていい部分だったりする。実際今年あっちにいて、今まで思わなかった感覚が生まれた。日本っていいなあって。
そして文化的にもユニークである事は素晴らしい事に間違いはない。

ただ、このままの現状ではいけないだろう。
"カッコ良く"ユニークである事はやっぱり必要なんじゃないかな?特に俺達みたいな種類の人間達には。俺は、この国に欠けているのは決定的にそこの部分だと思う。海外と全部同じである必要なんてさらさらない。日本的で個性的で全然いい。だけど、どう見てもあっちのそれと比べた時明らかに痛い感じの個性はやっぱり俺の中では正解とは言い難い。やっぱりどうひいき目に見ても、あっちのカッコイイのと比べるとあんまタメ張ってるとは言えない、この国。質的に。
世界の他の国たち、特にヨーロッパのcoolなヤツらの感じと比べて、ユニークでいい。違っていて結構。だけど、かっこいいユニークで俺はありたいし、そういった志向の若者がこの国に増えていく事を心から願っている。
俺は自分の国がやっぱり好きなんだよ。みんなでできればもっと洒落た国にしていこうよー。




最後にやたら難しい話しになってすみません。最初この上の部分やっぱない方がいいな、と思って入稿しようとしたけど、よくよく考えてやっぱ書きました。


そしていきなり宣伝ですけど、今週土曜日8/4には毎年恒例の『Ooooze BEACH vol.7』を鎌倉材木座 Day Dreamer's Deckで行います。半分はこれのために帰って来ているからね。自分のパーティー褒めて悪いけど、ハッキリ言ってこれ最高です。国内では。
来た事のない人も、みんな是非遊びに来てみて下さい!! メチャ楽しいんで。
http://www.ooooze.org/
http://www.clubberia.com/events/196963-Ooooze-BEACH-vol-7/

それでこれは僕のMix。時間ある時にでも興味があったら聞いてみて下さい。
http://soundcloud.com/raha_jp/tracks





ではそんな感じで、みんなも素敵なLifeをenjoyして下さい。「good bye」とは本当の永きの別れの時以外は言っちゃダメよ、って昔スペインで教わった。また会いたいし、その願いも込めて「Hasta luego」って言います。「サヨナラ」じゃなくて、「またね」!!