Real Grooves vol.20では、才能溢れる二人のアーティストをフィーチャー! Steve Bugが手がけることで知られる名門レーベルDessousを中心に多方面で活躍する人気モノ、Phonique。そして、MutekやCynosureからのリリースを控え、ブレイク寸前のアルゼンチンの新星Ernesto Ferreyra。エレクトロニックミュージックの、そしてダンスミュージックの魅力がたっぷりつまった刺激的な一夜にご期待ください!!
■Ernesto Ferreyra
多くのアーティストを輩出し、エレクトロニックミュージックのシーンにおいて近年注目を集めている南米、そしてカナダ。その両方のシーンで活躍し、プロデューサー/DJ/ライブアクトとしてブレイク寸前のErnesto Ferreyra。アルゼンチン、2番目の都市であるコルドバで生まれ育ったErnestoは15歳でDJ活動を開始し、2000年にメキシコに移ってからプロとしての本格的なキャリアを歩むようになる。クラブでのレジデントは勿論のこと、メキシコ各都市でのビーチパーティなどで頻繁にプレイし、2002年にはMUTEK.MXのプロダクションチームの一員として、企画・運営に携わるようになる。
やがて、カナダ、モントリオールに拠点を移してからはカナダ人アーティスト達の革新的なエレクトロニックサウンドに影響を受け、制作活動へと情熱を注ぐようになる。05年にGuillaume Coutu-Dumontとの共同名義、Chic MiniatureとしてフランクフルトのレーベルRaum Musikから“Conexion Califa’ EP”をリリースし、プロデューサーとしてのデビューを果たしたErnesto。06年にはMUTEK_Recから初のソロ作品もリリースしている。自身のルーツであるラテンは勿論のこと、民族音楽のリズム、ギターやハープのサンプルといった様々なテイストをclick/tech-houseのグルーヴと共にミックスしたErnestoのサウンドは実験的なダンスミュージックに仕上がっている。ライブアクトとしての活動も展開しており、06年末に参加した、MUTEK_PANAM Tourでは、チリとアルゼンチンにて、Akufen、Crackhaus、Deadbeatと並んで、ライブを敢行し、高い評価を獲得した。また、07年に再びMUTEK Tourに参加し、ソロとして、またChic Miniatureとして、ブラジル、アルゼンチンにてThomas Brinkmann、Cabanne、Damian Schwartzといったアーティスト達と共演している。
■Phonique
ベルリンを拠点に活動し、国際的にその名を知られるPhoniqueことMichael Vater。90年代中盤にベルリンに移り住み、パーティーをオーガナイズし、DJとしてのキャリアをスターさせる。98年1月より開始した自身のパーティでは、これまでに、Glen Gunner(Street Corner Symphony/Block 16)、Lil Tony(Nu Spirit Helsinki/Guidance)、Alexkid(F-Com/Ovum)、Llorca(F-Com/Brique Rouge)、Joakim(Tigersushi)、Ivan Smagghe(Blackstrobe/Volga Select)、LTK Bukem、Richard Dorfmeister、Pepe Bradock、Dj Deep、Jori Hulkkonenといった幅広いジャンルのアーティスト達を招聘してきている。また、Phonique自身も、そのラインナップを通じて、Hip-HopからBreakbeats、Old School、Drum’n’Bassまで、フリースタイルなサウンドでキャリアを築いている。Kikiとの共同名義、QuadroPhoniquekikzでは、4台のターンテーブルを駆使したプレイを展開し、2002年にはKomfort Musikからmixi CDをリリースするなど、DJとしての活動の幅は幅広く、これまでにヨーロッパを中心に世界各地でベルリンテイスト溢れるサウンドをプレイし、高い評価を獲得している。
また、プロデューサーとしてもMartin LandskyのIntim Recordingsからのデビューを皮切りに、Komfort Musik、Seasons、Brique Rouge、Crosstown Rebels、といったレーベルからリリースを重ね、その名を着実に広めてきた。2004年には、Dessousからリリースした2枚目の12in“The Red Dress”はドイツのクラブチャートで一位を獲得し、ヨーロッパ中のDJにプレイされ、大ヒットとなる。また、秋にリリースしたファーストアルバム“Identification”(Dessous)ではParis The Black Fu、Erlend Oye、Alexander East(Minneapolis)、Ian Whitelaw(Glasgow)、Dixon(Sonar Kollektiv)といったアーティスト達とコラボレーションを展開し、I-tuneミュージックストアのダンスミュージックカテゴリでチャートインするなど、Phoniqueは一躍トップアーティストの仲間入りを果たすこととなる。現在はSteve BugのレーベルであるPoker FlatやDessousを中心に活躍し、名プロデューサーとしてその地位を確かのものとしている。また、リミキサーとしても評価が高く、George Levinや、Dj Spinna、Jazzanovaといった幅広いジャンルのアーティスト達のエディットを手がけている。現在はAlex Kruger(Dub Taylor/Tigerskin)との共同プロダクション/リミックスが多いPhoniqueだが、これまでにSteve Bug、David Duriez、Phil Weeks、Martin Landskyといったアーティスト達とのコラボレーションを展開し、プロデューサーとしてのふところの深さを存分に発揮している。
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