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KRAUSS 10th station meets “VAKANT” night feat.Onur Ozer

90年代の後半のイスタンブールでは、紛争や政治の弾圧により音楽活動などままならない状況の中、地下ではミニマルハウスやテックハウスが復活し、Onur Ozerはその中心にいた。彼は2002年にイスタンブールからドイツへと拠点を移し、robert johnson, harry klein, studio 672 and kerosin等のクラブでプレイ。そして2004年「sweet sense」のレジテンツ、TOP DJとして迎えられ、賞賛を浴びることとなる。2005年に楽曲制作を始めた彼は、freude-am-tanzen recordingsから"freakdisco"、vakantから"Envy E.P." "Twilight EP" "Red Cabaret EP"を続けてリリース。また、Mathias Kadenとの共作Mix CD"Momentum. A Vakant Mix Compilation"も話題を呼んだ。昨年遂にファースト・アルバム「Kasmir」がリリースされ、世界へと鮮烈なデビューを飾った!!



[Vakant]より届けられたデビューアルバム[Kasmir]。

アラビア文化が持つ神秘的なメロディーにペルシャ文化が持つ浮遊感を持ったハーモニーが溶け合い融合した各々の楽曲には散りばめられた数多くの楽器が奏でる旋律で感じ取れるだろう。またフロアとの融合をよりシンプルに表現するツールとしてのリズムは民族的パーカッションや怪しげなベースラインとして巧みに滑り込む。[Vakant]のレーベルカラーを反映しながらもOnur Ozerとしての現在までのキャリアを象徴付ける実に刺激的な作品となっている。