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■ANDY VAZ(Yore/background)

ANDY VAZはインド人の父とスイス人の母の間に生を受け、クラフトワークと同じドイツのデュッセルドルフ出身。地元を拠点にサンフランシスコ、デトロイト、モントリオール、トロント、 ロンドン、シカゴなどから世界中の才能あるアーティスト達を集めbackgroundレーベルをスタート。最初のリリースはTodd SinesやTerrence Dixonなどデトロイトのアーティストの作品であった。その後 SutekhやDeadbeat、Jeff Milligan、Akufen、Kit Crayton、Stewart Walker、Geoff White、Frivolous、Portable、Dave Millerなどによる今や伝説とも言うべき傑作を続々とリリース、ディープミニマルテクノを代表、牽引する非常に重要なレーベルとなった。また一方でディープハウス色の強いサブレーベルA Touch of Class/ATCにも着手、ドイツのディープハウスらしい、流麗でメロディックなミニマル的なアプローチが特筆すべきポイント。

2000年以降はレーベル運営の傍ら、アーティストとしても頭角を現し、自身の作品専用レーベル[---](Sound Variation)ならびにクラブ等でのライブ出演をスタート、当時はまだキャリアが浅かったにも関わらず、2003年には新宿リキッドルームでの4週連続とれま10周年イベントにブッキングされるなどそのライブアクトも高く評価されていた。その後は多数の12"やCDアルバムのリリースを重ねつつ、2006年に50番目となるコンピレーションと長年お蔵入りだったGeoff Whiteのアルバムをリリースしたのを一区切りにbackgroundは活動を休止させ、ケルンにて新しくYoreレーベルをスタート。蔓延する流行スタイル化したミニマルサウンドに飽きた、リアルな耳を持つ人々のための「原点回帰。心の底からソウルフルでディープな、古き良きハウスとテクノの伝統を感じさせる音楽」をコンセプトに打ち立てた。そしてYoreの最初のリリースは Todd Sinesによるもの。これだけですべてを物語っているような ものだが、Rick Wade、Terrence Dixon、Alton MillerというYoreのラインナップからもANDY VAZ自身の現在の方向性をうかがい知ることができる。

2005年以来、実に3年ぶりとなる来日。Robert HoodやTheo Parrishの音楽を敬愛してきたというANDY VAZの現在進行形のサウンドに、今後のエレクトロニックミニマルダンス ミュージックの方向性のひとつの回答例があるのは間違いないだろう。



ANDY VAZ MySpace

http://www.myspace.com/soundvariation