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Brotzmann/Yagi/Nilssen-Love『Spirit & Power 2008 Tokyo-Kyoto-Nagoya』

フリー・ジャズの重鎮、ペーター・ブロッツマン。ポスト邦楽をリードするハイパー箏(こと)奏者、八木美知依。北欧が生んだ天才ドラマー、ポール・ニルセン・ラヴ。3つの痛烈な個性がした時、パワフルでスピリチュアルなサウンドが炸裂する!ブロッツマン/八木/ニルセン・ラヴは06年夏、ノルウェーのコングスベルグ・ジャズ・フェスティヴァルで劇的なデビューを果たし、以後スウェーデン、スウェーデン、オランダ、ドイツ、ハンガリー、そして日本の観客を、そのユニークな編成と類い稀なサウンドで圧倒し続けている。サックス史上最強とも言われるブロッツマンの圧倒的なブロー、箏という楽器の常識を覆す八木の演奏、そしてニルセン・ラヴが叩き出す狂瀾怒濤のリズム。これらの要素が執拗に絡み合いながら、徐々に恍惚的な頂点へと舞い上がる様は、聴く者に精神的カタルシスをもたらすであろう。CDデビュー作は昨年9月にドイツで録音された特別限定盤"Head On"(Idiolect)。秋には今年4月に行われたノルウェー10都市ツアーのベスト・パフォーマンスを収録した『ヴォルダ』がリリースされる。



●ペーター・ブロッツマン

1940年ドイツ生まれ。1967年に"For Adolpe Sax"でデビュー。翌年、前衛ジャズ史上最大の話題作"Machine Gun"を発表し、これがきっかけで欧州フリージャズ・シーンが世界的に注目されるようになる。以後ブロッツマンは70枚以上のリーダー作を録音し、近藤等則をフィーチャーしたダイ・ライク・ア・ドッグ・カルテット、ビル・ラズウェルや故ソニー・シャロックらと結成した伝説的な即興ロック・バンド、ラスト・エグジット、10人編成のシカゴ・テンテット等を率いて世界各国で演奏。グローブ・ユニティ・オーケストラ、ICPオーケストラ等のメイン・ソロイストとしても多くの名演を残している。去る5月、森山威男、佐藤允彦との合計200歳トリオ"Heavyweights!"として新宿ピットインに出演し、2夜連続超満員の観客を圧倒。今年68歳だが衰の兆しは全くなく、ますます巨大なエナジーを放出し続けている。



●八木美知依

<http://www.japanimprov.com/myagi/myagij>

<http://michiyo-yagi.cocolog-nifty.com><http://www.myspace.com/hyperkoto>

邦楽はもちろん、前衛ジャズや現代音楽からプログレッシヴ・ロックそしてポップスまで幅広く活動するハイパー箏奏者。故沢井忠夫、沢井一恵に師事。NHK邦楽技能者育成会卒業後、ウェスリアン大学客員教授として渡米中、ジョン・ケージ、ジョン・ゾーン等、独創的な活動をする音楽家に影響を受ける。99年のソロ・アルバム『Shizuku』(Tzadik)を皮切りに、自己の箏アンサンブルとのCD『ゆらる』(イーストワークス、01年)、世界初の全編オリジナル曲による17絃ソロ作『Seventeen』(ジパング、05年)、『八木美知依、インゲブリグト・ホーケル・フラーテン、ポール・ニルセン・ラヴ/ライヴ!アット・スーパーデラックス』(Idiolect/ボンバ、06年)等をリリース。NHK《邦楽百選》、NHK-BS《Weekend Japanology》、TV朝日《題名のない音楽会》やメールス・ジャズ・フェスティヴァル、ヴィジョン・フェスティヴァル、コングスベルグ・ジャズ・フェスティヴァル、Punkt 07、L'Experience Japonaise等に出演。マーク・ドレッサー、エリオット・シャープ、大友良英、クリス・カトラー、ハン・ベニンク、ホーコン・コーンスタ、ブッゲ・ヴェッセルトフトら世界のトップ・インプロヴァイザーと共演するかたわら、アコーディオン奏者のcoba、浜崎あゆみやTakuya(元Judy & Mary)といったJ-POPアーティストのレコーディングやステージにも参加。その驚くべきテクニックと無類のリズム感で聴く者を圧倒している。



●ポール・ニルセン・ラヴ <http://www.paalnilssen-love.com>

1974年ノルウェー、スタヴァンゲル市生まれ。父がジャズ・クラブのオーナーだった関係で幼いころからアート・ブレイキーら有名ドラマーに手解きを受け、90年代半ば頃からその頭角を現す。当初から超越的なテクニック、爆発的なパワー、超人的なスタミナに加え、冒険心や繊細さも持ち合わせており、瞬く間に欧州を代表するドラマーとなる。北欧のスーパーグループ、アトミックを筆頭に、ザ・シング、スコーチ・トリオ、スクール・デイズ、シカゴ・テンテット、ステン・サンデル・トリオ、FMEほか多くのグループを掛け持ち、また、エヴァン・パーカーらを含むオールスター・グループ、タウンハウス・オーケストラを自ら率いるなど、その精力的な活動はとどまるところを知らない。



前売はチケットぴあ(0570-02-9999/0570-02-9966、Pコード : 300-625) 、

ローソンチケット(0570-084-005、Lコード : 56007)にて8/2より発売

※前売発売場所 : ぴあカウンター、ファミリーマート、セブンイレブン、サンクス、ローソン各店