「坂田明&ちかもらち/ジム・オルークと恐山:内乱の内覧」 ジャパンツアー2008
日本が世界に誇る日本フリージャズ・シーンきっての鬼才SAX奏者にして、日本のカルチャーシーンに多大な影響を及ぼした"強靭な巨人"[坂田明]、そしてシカゴ音響派ポストロックの帝王にして、くるりやサンガツ、ステレオラブ、トータス、ウィルコ等々のプロデュース、USオルタナティブ・シーンの雄、ソニック・ユースのメンバーとして全世界的に活躍、ソロとしても名作『ユリイカ』を世に送り出すなど、その経歴にキリが無い"創造の怪物"[ジム・オルーク]!お互いを深くリスペクトし、様々なコラボレーションでも傑作を生み出している、このまごう事無き音の創造者2名がそれぞれ、ビョークのツアードラマーとして異彩を放つ[クリス・コルサーノ(dr)]と、USアンダーグラウンド界の俊英[ダーリン・グレイ(b)]とトリオを組み、「坂田明&ちかもらち」、「ジム・オルークと恐山」として今宵、火花を散らす!世界最強のリズム隊を従え、方や魂を鷲掴みするかのような坂田明のSAXの咆哮! こなた近年に無く奔放に、大胆に弾きまくるジムのギターの飛躍! それぞれの個性の邂逅が生み出すそれぞれの音像を是非、ご堪能下さい! そして最後には「坂田明×ジム・オルーク×ダーリン・グレイ×クリス・コルサノ」による予測不能なスペシャルセッションも!天才的プレーヤーの特異な感性が音魂となって絡み合い、化学反応を引き起こすフリーキーなコレクティヴ・インプロヴィゼーションはまさに「音の爆発」、様々なジャンルを強靱に呑み込み、全くもって新しい地平へと誘ってくれるであろう!さらに今回は、ポラリスなど様々なバンドやソロで天才的なドラマーとして名を馳せ、多彩な活動で独自の音響芸術空間を作り出している[坂田学]と、京都の誇る"越境音楽人"[マロン]の二人によるユニット「ダブダブオンセン」も登場!という坂田明氏との親子競演も実現! 人が音を紡ぐという事、人が音を感じ取るという事、その根源を問う!
==============
●坂田明 サカタアキラ サックス、クラリネット奏者
1945年生まれ、広島県呉市出身、広島大学水畜産学部水産学科卒業。1969年上京後グループ「細胞分裂」を結成。1972年「山下洋輔トリオ」に参加、メ-ルス ニュ-ジャズフェスティバル、ベルリン ジャズフェス、モントル- ジャズフェス、ニュ-ポ-ト ジャズフェス等様々なフェスティバルに出演。1980年より「SAKATATRIO」結成、81年、同トリオでヨ-ロッパツア-,「SAKATA ORCHESTRA」でベルリン ジャズフェスティバルに出演。以後「SAKATA SEXTET」「DA-DA-DA ORCHESTRA」「MITOCHONDRIA」「HARPACTICOIDA」「ミジンコ空艇楽団」など様々なグル-プの結成、解体を繰り返す。現在は「坂田明mii」「坂田 明YOSHI!」を中心に様々なセッションを展開する。 最近では、2006年4月「ひまわり」を、〝がんばらない″レーベルより発売。2007年7月"坂田明&ちかもらち"の「ズボンで/Friendly Pants」(プロデュース:ジム・オルークをコロンビアより発売。坂田明mii「ゆめ」。2008年「おむすび」、「HAGYOU/ハ行」(ジム・オルーク、坂田 明、YOSHIMIO)を発表。2007年11月より東京薬科大学生命科学部客員教授。CD作品「赤とんぼ」「百八煩悩」「およばれ/tetrodtoxin」「ひまわり」「かなしい/expLosion」「Fisherman's.com」など多数。著書に「ジャズ西遊記」「ミジンコの都合」(日高敏隆共著、晶文社)、「クラゲの正体」(晶文社)、「瀬戸内の困ったガキ」(晶文社)、など。DVD作品に「ミジンコ 静かなる宇宙」(企画、撮影、音楽)(製作:テレコム スタッフ、販売:ジェネオン・エンタテイメント)
==============
●Jim O'Rourke ジム・オルーク guitar
1969年生。シカゴ出身、現在はNY在住。ギタリスト、プロデューサー、コンポーザー、エンジニア。若くして即興演奏の大家=デレク・ベイリーのカンパニーに招待され、ヘンリー・カイザーとのデュオ作を発表するなど、フリー・インプロヴィゼーション/ノイズ・エクスペリメンタルの領域で頭角を表す。その一方で、ヴァン・ダイク・パークスやジャック・ニッチェなど「アメリカーナ」の系譜に連なる音楽への憧憬をソロ・アルバム『バッド・タイミング』『ユリイカ』で露わにしたり、ミニマル・ミュージックや現代音楽からの影響を伺わせる作品を制作したりと、乱脈といってもいいほど多彩な活動を展開。プロデューサーとして過去に関わったのは、ジョン・フェイフィ、ファウスト、サム・プレコップ、くるり、サンガツ、ステレオラブ、ハイラマズなど。リミキサーとしても、トータス、さかな、パステルズ、マイス・パレードなどを手がけている。サイド・プロジェクトには、デヴィッド・グラブスとのガスター・デル・ソル(既に解散)や、ウィルコのジェフ・トゥイーディー、グレン・コッチェとのルース・ファー、サーストン・ムーア、マッツ・グスタフソンとのディスカホリック・アノニマス・トリオなど多数あり、そのどれもが異なる相貌を見せる。また近年は、ソニック・ユースのメンバーとしても活躍したり、映画『スクール・オブ・ロック』の音楽コンサルタントを務めたりも。日本の音楽への造詣は深く、対談歴もある戸川純や、メルツバウ、はちみつぱいなどを敬愛してやまない。昨今は日本の60~70年代のカウンター・カルチャーに強い興味と関心を示し、若松孝二や足立正生、大島渚などの映画に大きな刺激を受けている。
==============
●Chris Corsano クリス・コルサノ drums
ドラム発電機、クリス・コルサノは合衆国ニュー・イングランド州でドラムを始めた。ポール・フラハーティ、 ジャンデク、キム・ゴードン、サーストン・ムーア、ローレン・マザケイン・コナーズ、ジム・オルークらと多数の共演歴があり、ソロ作品も発表している。最近ではビョークの最新アルバム「ヴォルタ」に参加し、ツアーにも同行している。
==============
●Darin Gray ダーリン・グレイ Bass
ダーリン・グレイは80年代からアンダーグラウンド及びサブ・アンダーグラウンド界で活動している。90年代はじめ、セントルイスのハードコア・ ジャズバンドDazzling Killmenで注目を浴び、以降アコースティックやエレクトリック・ベースの即興演奏で名を馳せるようになった。現在活動中のロック・トリオGrand Ulenaやオン・フィルモア(ウィルコのドラマー、グレン・コッチェとのデュオ)以外にも、アラン・リヒト、ティム・バーンズ、ジムオルーク、ローレン・マザケイン・コナーズらと共演している。またBrise-Glace、 Yona Kit、You Fantasitic!のメンバーでもあり、ボビー・コン、ケヴィン・ドラム、ロープ、ジム・オルーク、ウィル・オールドハム、KK Null、バニーグラント、チア・アクシデントなど数多くのレコーディングに参加している。
==============
●dubdub on-seng [坂田学+marron]
<http://www2.odn.ne.jp/dubdub_on-seng/>
ドラムンギターという編成からラテン、カリプソからアンビエントまで、その名の通り、湧き出たままにかけながす、マロンと坂田学のユニット。2006年『SPRING発売。』効能 : リラックス,トリップ,ダンス,ダブダブ泉質 : 音響派,アンビエント,ミニマル,トランス,ポップ
==============
●田中康彦 (marron)
1969年滋賀県生まれ。自身のエレクトロニカPOPユニット[dubmarronics]を初め、坂田学とのダブダブオンセン、DJ.DAICHIとのBASED ON KYOTO、日本最初のプログレバンドだててんりゅう、ヒゴヒロシ、イソベジュンとのアンノジョウなどのユニットで活動。インプロ共演にはFERNAND KABUSACKI、山本精一、KEI、BILL HORIST、PAUL RUCKER、ヨシタケ.EXPE、内橋和久、吉田達也など。シアトルの舞踏チームP.A.NやUKのアニメーターMAX HATTLER、などの音楽も担当。世界のアンダーグラウンドシーン最前線で活躍するギタリスト、インプロバイザー、作曲家。ジャンルよりもフィーリング重視の京都在住のスマイリーな自由音楽人。
==============
●坂田学 <http://www.coyote.co.jp/sakata/>
1973年生まれ。10歳からドラムを始める。1996年、ピラニアンズに参加。以後、ハナレグミ、原田郁子、畠山美由紀、bird、森山直太朗、UA、wyolica、ムーンライダーズ、坂田明、Jim O'rourke、一青窈、秦基博など数多くのアーティストのレコーディング、ライヴに参加。04年よりソロ活動を開始。05年「Music for Nyancos」「Solo Live at Penguinhouse」「gradation」のソロ 3作品を発表。オムニバス・アルバム「リズムであそぼう」(05 年)「おやすみなさい」(07年予定)に参加。ソロライブでは多数の楽器や歌と映像で独自の音響芸術空間を作り出している。06年、凧の箱-KITE'S BOX-「なにげないもの」で舞台音楽、ギャルリ百草で行われたFASHION×SESSION「呼吸する布」でファッションショーの音楽を担当。06年 12月のワンマンライブでは、独奏の他、3人の打楽器奏者、ストリングス、映像、ダンスとコラボレーションするなど、進化し続けている。ソロ以外にも Polaris(01~05年)、ピラニアンズ、ダブダブオンセン、ボッサピアニキータ、4Bなどのバンドでも活動している。ポップからアブストラクトまで多彩な表情を見せるアーティスト。
EVENTS
