■Sébastien Léger
持ち前の勤勉さとその実力で、Sebastien Legerはここ10年で最も信頼のあるテクノプロデューサーの一人になった。決まりきったフレンチフィルターハウスに囚われず、自分の愛するシカゴハウスのエッジを取り入れて独自の作品を作り上げてきた彼の10年にも及ぶリリース歴は、Deaf'n'Dumb Crewとして活動していた頃出した最初のEPにまでさかのぼり、快調な自主レーベルMistakesからの作品に繋がっていく。Sebastien Legerは今やフランスの最も尊敬されたDJ/プロデューサーとなり、リミックスの依頼は後を絶たない。
90年代初めの頃、多くのDJにとって通過儀礼のようなものだが、彼もまた例にもれず、フランス西海岸の町ブレストのバーで稼いだ僅かな給料をレコードコレクションに費やした。両親共にプロのオーケストラ団員だったため、常に各地を飛び回っていたが、最終的に自分の生まれた地パリに戻ってくることとなった。彼がパリに戻った頃、世界ではLaurent GarnierやDaft Punk、Etienne De CrecyやCassiusなどフランス勢が爆発的人気を誇っていた。そんな中若きSebastienの作品はリリースされる機会がなかったのだが、1998年SebastienはDeaf'n'DumbCrew名義で最初のEPをリリースし、その後10年にわたり、Black Jack, Josh Wink's Ovum, Carl Cox's Intec, John Dahlback's Pickadoll, Defectedなどから50以上もの作品を発表してきた。
1999年、LegerはJunior Sanchezがゲスト参加した最初のアルバム『Atomic Pop』をリリース。その後自身のレーベルMistakesを設立。過去の経験から多くのことを学び、独自のスタイルで運営をしている。今やヨーロッパ、アジア、アメリカ、オーストラリアなど世界中を飛び回りDJセットを披露し続け、最近ではDJ MagのDJトップ100ランキングにランクインする快挙を成し遂げたほどだ。そういったDJキャリアと平行し、リミキサーとしての評価もうなぎ上りになっている。リミックスをしたアーティストはArmand Van Helden, Kevin Saunderson, Jakatta, Paul Johnsonなど。それだけに留まらずDave Gahan, Kylie Minogue, Duran Duran, Groove Armada and Justin Timberlakeからの依頼も来ているほどだ。しかし彼はしばらくMistakesから独自のの音源を発表したいと考えている様子。
バラエティに富んだハウスミュージック、エレクトロ、ファンクの影響を受けたリズムなどアムステルダムを拠点に活躍するSebastien Legerから放たれる作品は世界中の人を虜にし続けている。今後の活躍がますます期待される一人だ。
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