ともにパリ出身ながらも、パリのシーンに憂いを抱きロンドンに時を同じくその拠点を移した、 Ivan SmaggheとTim Parisのユニット"It's A Fine Line"。ダンスフロアの商業化が激しくすすむ時代の流れに立ち向かう孤高のユニットの待望の初来日!百年の戦争を越えて、適地よりアンダーグラウンドサウンドに魂をそそぐ、二人のパフォーマンスを見逃すな!
■IVAN SHMAGHE 本人によるテキスト
It's a Fine Line(IAFL)はTim Parisと僕(Ivan Shmagghe)がパリからロンドンに移り住むようになって数カ月で生まれた二人のプロジェクトなんだ。
ティムと僕はある意味同じ理由でパリをはなれた。あの時パリは、それでも穏やかで、美しい町だったけれど、ロンドンは巨大でめまぐるしくて、隠れこむには最適の場所だった。僕らはちょうど、It's a Fine Lineに集中してとりかかり、きちんとしたスタジオをセットアップして、そこにできるだけ多くの時間を費やす必要があった。そしてもちろん、パリでの夜遊びにブレーキをかける時期にも来てたし。
スタジオが稼働するまでに、丸一年かかった。。。機材をあれこれと、アナログに整理していくことはそんなに簡単ではなかったよ。だけど、そんな細かな作業が、確実にIAFLのサウンドをビルドアップさせたんだ。新しいものを創りあげる喜びもこの一年で大きく養われた。BATTANT(注:イヴァンがフルプロデュースした、UKエレクトロックバンド。アンディ・ウェザーウォールやキース・テニスウッドも絶賛)のLPをつくるなんて僕にはすごく、クリエイティヴなこいとだったといえるよ。
つかう機材が一つの要素だったとすると、いわゆる、『クラブミュージック』の拒絶がIAFLのもう一つのルーツだ。それこそが、『クラブでいい音のするレコード作り』から解放される鍵だったんだ。もちろん今でもそれは大事な要素のひとつなんだけど、それに支配されすぎていたんだ。さらに僕らは、クラシックなKRAUTROCKやイタロハウス、スペースディスコのようなインダストリアルなビートからの影響をオープンに受けていった。50年代のロカビリー(クリシェではあるけど、『グリース』とか)、60年代のサイケやありとあらゆるものにね。ハウスのオリジナルサウンドへの回帰(ディープ/ボンゴ/ループや)、少しコマーシャルなネオディスコにも反応したともいえるね。
最近の僕らのリミックス作品でもある、Marc Houle, The XX, Burger and Voigt, Au Revoir Simone などの曲を聞いてくれれば、ファショナブルかどうかということに関係なく、僕らがどれだけ広いサウンドを愛しているか、ということをわかってもらえると思うよ。
■Ivan Smagghe
Ivan Smaggheがパリのレコード店ROUGH TRADEで、この業界での才能を開花させ てから、早くも20年以上が経つ。ROUGH TRADE時代の同僚Arnaud Rebotiniと結成 した、BLACK STROBEでは退廃的なダークエレクトロを、現在はパリのセレクトショップの音楽部門のチーフディレクターをつとめ、パリにアンダーグラウンド サウンドを提供するAS WE FALLのCLEMENTとレジデントをつとめたパーティKILL THE DJでは、ダンスとロックの融合をいち早く世に披露した。商業主義を否定し、ストイックなまでに、新しいエレクトロニックサウンドを追求する彼は現在では拠をロンドンに移し、同様のスピリットを共有する盟友、アンドリュー・ ウェザーオール、ダミアン・ラザラス、 Tim Parisらと活動を続ける。また、Nouvelle Vagueを主宰するマーク・コランとのプロジェクト、VOLGA SELECTでは70年代のパリのエレクトロニックミュージックを紹介するなど、彼の 音楽的な幅の広さを裏付けしている。ロラン・ガルニエをして『同じフランス人として、一番評価できるアーティストはIVANだと思う』といわしめるなど非常に評価も高く、ジャンルを越えてリスペクトされる数少ない才能である。2009 年に入って、自身のプロデュースによるバンド、BATTANTをドロップした。
■Tim Paris
Tim ParisはJef K、Chloe'、 Alexkid や Ivan Smaggheとともに、パリのアン ダーグラウンドシーンで活躍してきた。Jef Kとの共同プロジェクトとして、現在ではその名を世界に轟かせている、Crack & Speedレーベルの立ち上げに関わる。フロアへのサウンドの供給とともに、スタジオワークも精力的にこな し、2004年にUKはリーズのラルフ・ローソン主宰の2020 Visionからリリースし たロックのリミックス"Future Now"は2004年の最大のアンダーグラウンドヒット を飛ばす。その後もプロダクション制作を精力的に続け、Ivan Smaggheとともにロンドンに拠点を移してからも、Jef KとともにMarketing Musicレーベルを 立ち上げ、近い将来もっとも活躍が期待されているアーティストである。
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