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BLOCK PARTY presents Danny Krivit -Open To Last Long Set-

□Danny Krivit:http://www.dannykrivit.net
ダニー・クリヴィット。1972年からDJを開始し、1979年にはRoxyのオープニングDJそしてレジデントDJを担当。その後も数々の著名なクラブでプレイしてきたが、彼の経歴をもっとも華々しくしたのは、ニューヨークを代表するモンスター・パーティ〈Body&SOUL〉であろう。フランソワ・ケヴォーキアンやジョー・クラウゼルと共に3人でプレイするときの彼は、ある意味自由奔放で個性的な他の2人の選曲をスムーズにつなぎ合わせる、地味のように見えつつもコアとなる役割を果たしている。それを可能にするのは幅広いテイストの楽曲が常にダニーの頭の中に息づいているからで、既に膨大なコレクションとなっているにもかかわらず、ダニーは現在も新旧問わずレコード・ハンティングに余念がない。またMr.K名義で数多くの秀逸なリエディット作品を残していることでも有名だが、彼のリエディットは、原曲の魅力をDJプレイで最大限に生かすための施しであって、決して原曲の個性を損なわないアレンジメントが特徴だ。世界中のDJがプロモーション・ツールとして自分名義の楽曲を作成しているその間も、ダニー・クリヴィットの思考は「ベストなDJをすること」のみに焦点を置いている。移動中の飛行機の中でもエ業に没頭しているなんて誰が想像できるだろうか?(音楽権利にまつわる事情の変化もあり、最近は目に見えるリリース が少ないが、実際は現在もかなりのハイ・ペースでリエディットを作成し、現場でプレイしている)。
もう10年近く前になるかと思うが、初めて〈LOOP〉でダニーがDJをしたときのプレイはいま思い出しても胸が熱くなる。エウミール・デオダート"Whistle Bump"、ポジティブ・フォース"We Got The Funk"、ロイ・エアーズ"Running Away"、ザ・ジュベール・シンガーズ"Stand On The Word"などのダニーがもっとも得意とする洗練されたクラシックスの数々やケニー・ボビエンなどのソウルフルなハウスが、そこにいるすべての人々に笑顔をもたらした珠玉の朝。照明卓からふと横を見ると、ダニー本人もパトリス・ラッシェン"Number One"を歌いながら、満面の笑顔…。ここ最近だと今年5月5日の〈microcosmos〉でのプレイも、パーフェクト。日本のプレイにおいては、大箱のダニーも最高だが、小箱でのダニーはよりスィートでセンシティブ、そしてニューヨーク・スタイル本来のアンダーグラウンドな力強いDJを披露してくれる。そういう意味において、今回のパーティへの音楽的期待は高まるばかりだ。
ジョー・クラウゼルがダニーを指差して断言する。「This Is D.J.!」。現在のレギュラー・パーティ〈718sessions〉は毎回満員御礼で、そのパーティ名を冠したMix CDが先日発売されたばかり。何度聴いても通を唸らせるそのプレイは衰えを知らず、クオリティはますます磨かれるばかりだ。「楽しい」だけではない、その先の奥深い感情をダンスフロアで体現させてくれる、稀有なひと。どんな人間が声をかけても笑いかけるジェントルマンのその目は、温かなパーティ、そして音楽へ の信念の強さを物語っている。(Nagi-Dazzle Drums)