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Bunka Vibe

今回のBunka Vibeでは才能あふれる3組のアーティストによる贅沢な競演!リリースされたばかりのセカンドアルバム”Bird Brain”をたずさえたワールドツアー真っ只中のClaude VonStroke。DJとライブを組み合わせたスタイルで多彩なサウンドをたたみかけるhouse/technoデュオ、Pan Pot。日本のテクノシーン不動のスター、TakkyuIshino。アメリカ、ドイツ、そして日本を代表するアーティスト達のパフォーマンスに見入るも良し、聴き入るも良し、踊るも良し。チェックポイント満載な一夜にご期待ください!!
http://www.realgrooves.com
http://www.ageha.com


■Claude VonStroke
Claude VonStrokeの名義でアメリカを拠点に、国際的に活躍するプロデューサー/DJであるBarclay Crenshawは、長年の努力で技術・センスを磨き、経験を積み重ねてきた実力派アーティストである。
デトロイトで育ったBarclayは早くから音楽に魅了され、その道を志すが、その名が広く知れ渡るまでには長い年月がかかっている。Electrifying Mojogaが手がけていたラジオ番組に熱中したBarclayは、16歳の時に、親友Jamie Osborneと共に当時まだ無名であったdetroit technoの始祖、Juan AtkinsのMetroplex recordingsを訪れ、エンジニア/プロデューサーとしての職を求めたが、失敗に終わってしまう。
ニューヨークでの大学生活、ハリウッドでの映画アシスタントとしての活動を経て、デトロイトに戻ったBarclayは当時イギリスから流入していたdrum n' bassに影響され、ライブ活動を精力的に展開するが、日の目を見るまでには至らない。
やがてサンフランシスコに移ったBarclayは、自身の活動の集大成として、自らプロデュース、ディレクションするDVDの製作に取り掛かることとなる。Derrick May、Swayzak、Derrick Carter、Dubfire、Theo Parrishといったトップアーティスト達のインタビューと共に、各地のシーンの映像を収録した作品は6時間に及ぶ大作となる。Intelectと名づけられこの作品は、世界中のDJ達のキャリア形成をサポートするのが目的であったが、他の誰よりも、Barclay本人のキャリアを支えていくこととなる。
DVD製作の過程で学んだ知識を糧に、2005年に自身のレーベル”dirtybird”を立ち上げ、Claude VonStroke名義の作品”Deep Throat”、”Who's Afraid of Detroit?”を立て続けにヒットさせたことで、瞬く間にその名を国際的に知られることとなる。mix cdを手がけたイギリスの名門Fabricやベルリンを代表するPanoramabarなど、世界各地のクラブ、フェスティバルに出演を果たし、リミキサーとしてもThe RaputureからKevin Saundersonまで、メジャー、アンダーグラウンドを問わず手がけることとなる。
自身のキャリアの成功を収めたBarclayだが、07年に始動したレーベルmothershipでは故郷への恩返しとして、その収益をデトロイトの音楽学校の子供たちに寄付するなど、苦労人らしい愚直さも失っていない。
熱烈な支持を受けたファーストアルバム”Beware of the Bird”に続き、待望のリリースとなったアルバム”Bird Brain”でアーティストとして更なる高みへと突入したClaude VonStrokeからは一時たりとも目が離せない。


■Pan Pot
ベルリンを拠点に、世界各地のファンから支持されているレーベルMobileeの看板アーティストであるPan-Pot。Tassilo IppenbergerとThomas Benedixの二人によるデュオとして、わずか2年足らずの間にMobileeとEinmaleins Musikの2つのレーベルからヒット作を連発し、Dapayk Solo、Sweet’n Candy、Damian Schwartz、Anja Schneider、Sebo Kといった旬なアーティストのリミックスをこなし、その名を広めてきた実力派である。
ファーストアルバム、“Pan-O-Rama”では、初期のPlastikmanを思い起こさせる漆黒のacidやなつかしのbleep technoなど、様々なエッセンスが盛り込まれた奥深い世界を創り上げ、多くのアーティストから支持を獲得した。
最新のデジタルテクノロジーによって斬新なサウンドへと昇華されたそのスタイルは、minimalという言葉では片付けられないほどにカラフルである。
DJとライブの組み合わせによるライブパフォーマンスでは、幅広いバックグラウンドと確かな技術によってタイトなグルーヴが組み上げられ、彩り豊かな旋律が奏でられる。息つく間もなく畳み掛けるPan-Potのパフォーマンスを目の当たりにすれば、体を動かさずにはいられない。