フランク・ザッパ、マイルス・デイヴィス、マイケル・ジャクソン、ナタリー・コール等をサポート。キーボード奏者、作曲家、プロデューサーとしてマルチな活躍を続けるグラミー・ウィナー、ジョージ・デュークが最新ユニットとともに登場する。'70年代からソロ活動を開始し、『リーチ・フォー・イット』、『ブラジリアン・ラヴ・アフェア』、『ドリーム・オン』をはじめとするビッグ・ヒットを連発。スタンリー・クラークとの"クラーク・デューク・プロジェクト"も話題を巻き起こした。近年はクラブ・シーンからも熱い注目を浴びているデューク。今回の公演でも、ダンサブルなファンク・ナンバーからメロウなバラードまで、新旧の名曲をたっぷり聴かせてくれることだろう。
●ジョージ・デュークは、1946年1月12日、カリフォルニア州サン・ラファエル生まれ、同州のマリン・シティ育ち。4歳の時に母親と聴いたデューク・エリントンのコンサートに感激し、7歳でピアノのレッスンを開始。高校ではマイルス・デイヴィスやレス・マッキャンに傾倒し、数々のバンドでピアノをプレイ。サンフランシスコ音楽院に進んでトロンボーンと作曲を専攻する間、在学中の'66年に初リーダー作『George Duke Quartet』を録音。学位を得て卒業後、ジャン・リュック・ポンティとトリオを結成。'70年にはジュリアン・キャノンボール・アダレイのバンドにジョー・ザヴィヌルの後任として参加。さらに、'73年からフランク・ザッパをサポートするなどして名を上げていった。ビリー・コブハムとの双頭バンドを経てソロ活動に入ると、フュージョン路線の『From Me To You』や『Reach For It』などをヒットさせ、プロデューサーとしても活躍。'79年の労作『ブラジリアン・ラヴ・アフェア』で評価を決定づけた。'80年代はまず、スタンリー・クラークとの"クラーク/デューク・プロジェクト"を立ち上げ、同題のアルバム・リリースに合わせ世界をツアー。一方で'82年のソロ作品『Dream On』がディスコ・ブームに乗って大ヒット。翌'83年には再びクラークと組み『Clarke/Duke Project Ⅱ』をリリース。そのうえで、個人名義の創作では、100人を超す仲間を動員した大作『Guardian Of The Light』の発表で、フュージョン・シーンに一石を投じるなど、プレイング・プロデューサーの真価を発揮。'80年代後半は、マイルス・デイヴィス、アル・ジャロウ、デヴィッド・サンボーンらの作品をプロデュース。そのうちマイルスの『TUTU』がグラミーを受賞し、ジャロウの『ハーツ・アンド・ホライズン』がゴールド・ディスクに輝くなど、プロデューサーとしても大きな成果を残した。'90年代は再びスタンリー・クラークとのプロジェクトで幕を開けるが、'93年になると作曲家としての威信を賭けた『ミューア・ウッズ組曲』を発表。80人の大編成オーケストラと共に自然賛歌を奥行き深く演じることで、その名を未踏の分野にまで届けた。以来、ジャズ、ソウル、R&Bなど様々な舞台で八面六臂の大活躍。'05年にはジョー・サンプルとのアコースティック・ピアノ・デュオで当店公演、翌'06年の『In A Mellow Tone』ではピアノ・トリオでエリントン・ナンバーなどを演じ、素のままのピアニズムを貫いてみせた。最新作は、『デューキー・トリーツ』(ユニバーサル ミュージック)。ブルーノート東京に出演するのは、ジョー・サンプルとのデュオ以来4年4ヵ月ぶり。
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