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FLOPPY

新しい場所に移った新生Precious Hallでの初陣となる今回のFLOPPYは、大切な場所の再出発を祝うべく、愛と鼓動と幾分かの狂気に飛び込ませてくれる2人をゲストに迎える。 1人目は NY出身、現在はベルリン在住のFred P。 Precious Hallと最も縁が深い都市であろうNY出身でありながら、初めての来札となるFred Pは所謂ガラージハウスとは一線を画す活動をアンダーグラウンドで続けミニマルでドープでプリミティブな黒人特有のうねるハウスビートに サイケデリックに染めたシルクを被せたようなFred P特有のプレイはNYを飛び越え、ヨーロッパを始め世界各国の懐古主義ではない場所で絶大な信頼を得ている。 彼のプレイを始めて聴いたのは苗場で開催された2011年のラビリンスで、昼過ぎから夕方にかけての彼のプレイは苗場の山々と刻一刻と色を変化させる空が彼のための演出なのではと錯覚させるほどにフロアーの意識を見事に一つにして見せた。 あの時間を体験した人にとって彼がその年のハイライトであったという事実に異論はないかと思う。 プロデューサーとしてもJus-Ed、DJ QU等と共にNYのハウス新時代を牽引する強力なトラック群をセルフレーベルのSoul People Musicを中心にリリースし続け確固たる存在感を放っている。 そして札幌 が世界に誇る絶対的信頼、Kuniyuki Takahashi。あえて紹介するのは野暮極まりないが、Precious HallというトラックをNatural Resourceからもリリースしているとおり、 彼ほどあの場所を知り尽くして、そして愛してる人間は数少ないだろう。 今回はFred Pとの組み合わせを考え、よりミニマルで実験的な名義、Kossでのライブオファーとなる。実験的とは言え、隠しきれない彼にしか出し得ない原始的な温度はフロアーに愛をもたらし 札幌という街への想いを改めて気付かせてくれるであろう。