毎回上質なDJを紹介しているMODERN DISCO。今回はブラジルからロンドンへと確実にキャリアを重ねるJESSE ROSEが出演する。
CARL COXのINTECからリリース以降一気にシーンに躍り出たJESSE ROSE。テクノがベースでありながら、かなり雑食ともいえる様々なジャンルを網羅する。しかし、JESSE ROSEというフィルターを通したその音楽は他の物とは比べ物にならないグルーヴを生み出す。
是非このグルーヴを体験して欲しい。
◎JESSE ROSE
ロンドン出身のJesse Roseはモータウンのソウル、ジャズ、そして80年代のファンクを聞いて育った。イギリス西部の街ブリストルに移り、旧友Jamie Andersonとともにクラブパーティを始めたのが、90年代の初めのころである。97年に再びロンドンに戻ると、今もその根本にあるというシカゴハウ スとデトロイトテクノのブレンドされたサウンドはトレードマークとなり、現在でこそ一般的なテックハウスというジャンルは彼によって確立され たと いっても過言ではないのである。その頃、Deeper Sound Of Bristol名義で、初となるDJ MIXアルバムをリリースし、2001年にはChris BelseyとレーベルFront Room Recordingsを設立、そしてその経験は、2005年にベルリンに移住し、たちあげたレーベル、Made to Playの礎となった。このレーベルではその名の通り、DJたちがプレイするためだけにその音源たちはリリースされた。つまり、プロモーションやデスク ワークはミニマムに、ただひたすらダンスフロアでプレイされることだけを目的にリリースされていったのである。バズや話題作りの戦略などなに もな く、である。。。これらのJesseの活動によりベルリンにハウスミュージックが根付いたとする声は多いのは事実である。
世界中で大ヒットとなった、Dubsided(SWITCH(ex Major Lazer)のレーベル)からリリースされた‘A-sided’をはじめとする数多くのプロダクション、Armand Van Helden, Underworld, Simian Mobile Disco,そして Major Lazer らの作品のリミックスを手掛けるなど、プロデユーサーとしての信頼も厚い。SWITCHとはInduceve名義の共同ユニットでデリック・カーターの レーベルClassicより‘Jazz Chops’ ‘Time To Begin’‘Monolevelなどのヒットを飛ばし、Dubsidedからは‘Pick It Up’ EPをリリース、さらに、Henrik Schwarz と ‘Black Rose’名義のユニットでも活動する。今年の春にはついにアメリカ西海岸に居をうつし、自身のヒットトラック名からとったレーベル、A-SIDEDをス タート。公私ともに親交の深い、Claude Von Strokeとの共同名義トラックBARE MOUNTAINは本年のマイアミウィンターミュージックカンファレンスのアンセムとなった。
常にハウスミュージックをその基本に、アンダーグラウンドでのイノベーションを忘れず、時にはメージャーアーティストのリミックスを大胆にこ な す。そして、スタジオワークを合間をぬって、世界中から絶えることのないDJオファーに答え、忙しくツアーに出かける。そんなJesse Roseのライフワークはこれからもかわらず続いていくのであろう。
http://www.vision-tokyo.com/event/modern-disco-6
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