17:30開場/18:00開演
■ADV TICKET
チケットぴあ Pコード:335971
peatix : http://ptix.co/2rPDMY4
イープラス : http://eplus.jp
予約:メール info@circus-tokyo.jp
Velveljin / ABC (recit11)
Velveljinが、新作EP「ABC」を発表する。パリを拠点とするレーベルRÉCITから発表されるこの作品は、ニューウェー ブ/ポストパンクを軸とした簡潔なポップ/ロックである。 タイトル曲「ABC」は、「長い道を降りてきました」という告白のような一文からはじまる。この曲は、山での体験にもとづ いて書かれたという。それも頂上を目指していくような垂直的な達成の記録としてのそれではなく、かつて串田孫一らが主 宰した雑誌『アルプ』で読むことができたような、内的な考察を含む断片的な記憶としての体験である。バンドが滞在した 山深い雪国で出会った残雪の頃の春の気配が、爽快なニューウェーブ風の曲調にまとめられている。 「ドリー・グレー」と「オブ•ブルーム」は、ジェイムス・ジョイスの『ユリシーズ』からの引用で歌詞が書かれている。前者 は、グループの初期の自主制作盤や2000年代のポストパンクで聴かれたようなラフでタイトな質感を思い起こさせる。ギ ターの逆再生からはじまる後者は、素朴で穏やかなブルース/ガレージ•ロック調にまとめられている。 「おはよう」という日本語で歌われている曲は、まじめなのか、ふざけているのか、一聴しただけではなんとも判別し難 い。ここでは、様々なジャンルの音が混ぜこぜになっている。 作品を通して、ザ•スミスやザ•キュアーのようなクラシックなバンドサウンドからの影響、歌詞内容への意識などバンドの 制作に対する変化が感じられる。京都からパリに拠点を移し、パンク、ロック、エレクトロニカ、そして前作「LP」で聴かれ たジョン•ケージの哲学に通じるような現代音楽、沈黙を通過した今、バンドがあらゆる経験を「ポップ」の枠組みで表現し はじめている。
カバー写真とグラフィックは東京在住のデザイナー、牧野正幸。マスタリングはこれまでPantha du Prince, Jan Jelinek, Pole, Fenneszなどを担当してきたベルリン在住のエンジニアで、Dial / RÉCIT のアーティストでもある Kassian Troyerが手がけている。
https://soundcloud.com/recit-rec/sets/abcvelveljin-recit11
Velveljin
原口麻奈、山角洋平、武田真彦によるバンド。パリを拠点に活動する。 2009年京都で活動を開始し、2010年自主制作アルバム「NONSAVOIR」をリリース。2011年にエレクトロニカ•音響作 品「Nostalghia」、2013年にはフランス•ポー市の図書館からの委託を受け「Paucage」を制作•発表する。 2016年、バンドとして久しぶりの録音であり、現代音楽にも通じるようなアルバム「LP」を発表。英国のブランドMul- berryのコレクションでも楽曲が使用された。
これまで、Galerie de Multiples, 22RUEMULLER, Agnès b, Passage Centre d’Art Contemporain,
Nuit Blanche Kyoto, Club Metro Kyoto, Towada Art Centerなど、国内外を問わず様々な場所でライブを行っ ている。
www.velveljin.com
Asuna / Mille Drops (recit13)
アンビエント、ドローン、様々な楽器を使用したインディー・ポップから実験音響まで、ジャンルを横断しながら国内外を問 わずリリース/ライブを続ける、Asuna。彼の新作「Mille Drops」が、パリを拠点とするレーベルRÉCIT(レシ)から発表 される。今作は、「水や雨、水滴、波紋」などをテーマに制作された、繊細な響きを持ったアンビエント/音響実験作品とな っている。
本作「Mille Drops」には、Mille Drops、Water Rings、Two Ways Onと、3曲が収録されている。 「タイトル曲であるMille Dropsでは、まさに無数の電子音が繊細な響きを伴って、空気中を漂い、水中に潜り、下降し、 そしてまた表面近くにまで浮遊する。そういった一連の運動や、あるいは海底から頭上に降り注ぐ光のゆらぎを仰ぎ見てい るかのような感覚が、洗練された音響処理によって表現されている。
2曲目のWater Ringsでは、どこか頼りないような、儚い鐘の音が控えめに鳴り響く。ここで聴かれるメロディーや、音同 士の空間の取り方は、まさにAsunaの作品を聴いているという感覚を与えてくれる。この鐘の音とその周りを行き来してい た小さな電子音は、増幅され、反響し、やがて残響の中に消えていく。
最後のTwo Ways Onはこのアルバムの中で一番短い曲で、おそらく最も素朴な響きを持っている。1曲目Mille Drops の冒頭の低音部で聴かれたようなシーケンス/パターン化されたモチーフが、ここでも再び細かな電子音を従えて、より明 瞭な形で提示されている。 今作でのAsunaはまるで、様々な時間軸に潜り込んだ音たちをどこかに隠し貯めておいて、それらを録音時間という便宜 的な枠の中に、屈託のない所作で一気に撒き散らしたかの様である。ここで私たちが出会うもの、それは、本人が制作の 過程で自覚していたように、持続化された音 - ドローンによって無化された(ように思われる)時間 - ではなく、その瞬間 にまさにそこにある音である。 カバー写真とグラフィックは東京在住のデザイナー、牧野正幸。マスタリングはこれまでJan Jelinek、Andrew Pekler、Ursula BognerなどFaiticheのアーティストや、Pole、Fennesz、Pantha du Princeなどの作品を担当し てきたベルリン在住のエンジニアで、Dial / RÉCIT のアーティストでもあるKassian Troyerが手がけている。 https://soundcloud.com/recit-rec/sets/asuna-mille-drops (こちらのリンクは7月1日に公開予定)
Asuna
音楽家/サウンド•アーティスト。アスナは、日本の電子音楽家の新しい世代の象徴的な存在である。主にライブ、パフフォ ーマンス、音のインスタレーションを制作している。 彼の関心は、素材、空間性、文脈に向いている: どのように、ある一 つの場所のサイトスペシフィックな音響的な価値を引き出すことができるのか? Asuna は様々な楽器、オブジェを組み 合わせて独創的な音響体験を出現させる。
www.sites.google.com/site/aaaaasunaaaaa
企画 : RÉCIT(レシ)recit@recit-rec.com | www.recit-rec.com | www.soundcloud.com/recit-rec | www.vimeo.com/recitrec | www.facebook.com/recit.rec | www.instagram.com/recit_rec
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