日本を拠点に内外様々な現場や界隈で活躍するアーティストの魅力を伝えるべく、DJ Nobuが主宰となり今年3月に始動したパーティー『Gong』が第2回目を迎える。
UNITフロアには、来る8月にも『Dekmantel』など各国のフェスを巡るEUツアーを控えるなど、世界を股にかける活躍で、日本のアンダーグラウンドの核心を更なる次元へと導いているDJ Nobu。オンライン・レコードショップ「Organic Music」の運営を通じて、DJやリスナーに数多の出会いを提供し、今年は〈Music From Memory〉のカタログを用いたコンピレーションの監修も務めた、いま世界が信頼を寄せるセレクターChee Shimizu。〈The Bunker NY〉に提供したポッドキャストが話題を呼び、今夏にはライプツィヒ『Nachtdigital Fes』への出演も決定し、初回の『Gong』から大躍進を続けているasyl cahier。そして、2月にはDJでのEUツアー成功、3月にはベルリンの注目レーベル〈Nous〉からEPを発表するなど、躍動と共にインディーとダンスミュージックの境域を切り拓いているSapphire Slowsはライヴセットを披露する。演出は、新旧の照明機材を駆使して各アーティストの世界観を遥かに拡張するライティングアーティストのYama-Changが務める。各々の一途な表現と信念が世代幅を超えて交わり、長く短いひと時が作り出されるだろう。
Saloonフロアは、新旧深浅多様なダンスミュージックの様式と文脈を新たな視点から再構築すべく、今年1月から始動したパーティー『解体新書』がオーガナイズ。DJとライヴが入り乱れる様相となる。ライヴアクトには3組。日本ではイルリメの名で知られ、昨今は〈Mister Saturday Night〉や〈Black Acre〉からのフリーキーなハウス作品が欧米でも大好評なJun Kamoda。UKの〈Where To Now?〉やUS・オハイオの〈Orange Milk〉などを通じて、驚くべきレフトフィールドな電子音楽の数々を世界の地下シーンに届けているNobuyuki SakumaのソロプロジェクトCVN。そのCVNも参加したバルセロナの先鋭レーベル〈angoisse〉から、m dooとのスプリットEPを6月に発表し、いま目覚ましい急成長を見せているUltrafog。そして、DJにも3組が登場。UNITフロアに出演のChee Shimizuとはディガー集団「DISCOSSESSION」での盟友であり、長年の経験と圧倒的な知識量に由来するミックスとオルタナティヴに在り続ける姿勢で、現在は「悪魔の沼」の一員として活躍するDr.Nishimura。新世代の4人組によって昨年に始動したハウスパーティー『CYK』からは、都内の主要クラブのみならず野外パーティー『rural』でもプレイするNari。ライターとしての活動に裏打ちされた幅広い視野で文脈の垣根を超えたミックスに臨む、『解体新書』主宰/レジデントDJのRomy Mats。同じく『解体新書』主宰でVJのAkio.Nは、特殊なスクリーンを用いた映像演出でSaloonに異なる息吹をもたらす。
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