2016年6月にスタートして以来、Andrew James Gustav、Gwenan 、Max Vaahs、Cédric Dekowski、Evan Baggs、dj masdaといったDJを招致してきたDAZE OF PHAZE。
一貫して完全現場主義を標榜としており、いずれのDJも欧州のクラブシーンにおいてはニューカマーでありながら、選曲、曲運び、サウンドとムード両面における場の創出、どの点においても高い実力を持つという共通点がある。今まさに注目を集めつつ、時代の流れに呑まれない地力も兼ね備えているのは、ベルリンのCDVやフランクフルトのRobert Johnson、ロンドンのウェアハウスパーティーのみならず、FreerotationやGottwoodといった各国の音重視のフェスティバルでもラインナップされている事実からも伺える。
なかでも初回のゲストであり、この度2度目の来日となるAndrew James Gustavは、近年シーンを牽引するDJの中でもひときわ特殊な存在と言える。2017年現在もレーベル運営や楽曲リリースは行っておらず、soundcloudにアップロードされたミックスや各国でのプレイが評判を呼び、純粋にDJとしての才覚を高く評価され、表舞台に上がってきた稀有な存在だ。ひたすら躍らせるグルーヴの持続力と常に意外性と新たな発見がある選曲を武器に、毎週末、世界各国でのギグを遂行している。テクノ、ハウス、ミニマル、エレクトロ…これらの音楽を愛する人であれば、密度の高いグルーヴの中に彼がさりげなく忍ばせた、エッジの効いた瞬間に気づくことができるはずだ。
主催のKABUTOも自らのパーティーの他、都内に限らず国内各地から韓国まで、例年通りのペースで精力的にDJを行っている。今回は東京・神戸ともに2DJ・ワンフロアでの開催。先鋭的かつタイムレスな音を追求する両名の共演をじっくりと堪能できるだろう。
Text by Riku Sugimoto
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