坂本龍一とのコラボレーションで知られるドイツ人天才サウンド・アーティスト、アルヴァ・ノトことカールステン・ニコライの新作オーディオビジュアルパフォーマンス『UNIEQAV』が4月17日に東京・恵比寿のリキッドルームで開催される。本公演は、3月末に自身のレーベル『NOTON』よりリリースするニューアルバム『UNIEQAV』からの日本初公演となる。
『UNIEQAV』は『UNITXT』、『UNIVRS』から続く《Uni シリーズ》三部作の完結作。
アルヴァ・ノトの、よりリズミカルなダウンスフロア向けの作品の出口である《Uniシリーズ》は、彼が以前に東京のクラブ”UNIT”にブッキングされた際、その環境に応じたサウンドを作り出そうとしたのがきっかけで始まった。そして《Uniシリーズ》の最新作となる『UNIEQAV』は、前2作『UNITXT』(2008年)、『UNIVRS』(2011年)のコンセプトを発展させた続編で3部作を締めくくる作品。それぞれに特徴がありながらも大局的見地の一部である3部作としてのコンセプトは、各アルバムのアートワークにも反映されており、3枚並べるとアルファベットで”UNI”と綴られる。
今作について、「音響的に潜水を表現している』とカールステン・ニコライは説明する。数学、データ、単位システム、グリッド、リズム、符号、テキスト、言語、スポークン・ワード、DNA、科学技術、自然、そのすべてをインスピレーションと制作に用いて、本作でもアルヴァ・ノトの持ち味である芸術的で概念的で科学的な深さのあるサウンドを提示する。また、前2作と同様、フランスの音響詩人アン=ジェイムス・シャトンとのコラボレーションを本作でもトラック9「Uni-Dna」で行なっている。
煌めくデジタルのスパーク、シンプルで情緒感のあるメロディー、密やかなベースライン、複雑なリズムパターン、重低音ビートなどを、卓越したセンスとテクニックによる立体的なサウンドデザインで構築し、ミニマルでメディテイティブな側面とダイナミックでダンサブルな側面が完璧なバランスで混在する唯一無二の音響空間を生み出している。
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