『基礎に返ることで未来を臨む』
2017年1月、Romy MatsとVJ Camelの主導によって代官山の地下で産声を上げたパーティ『解体新書』。2年目から活動の基盤を据え、多くの時を過ごしてきたContact Tokyoにて5周年を迎える。
1月7日、節目と出立の境界線を目の前にして主催の2人の中で去来するのは”基礎に返ることで未来を臨む (Get back to the basics to face the future)”という外延。RomyとCamelは互いに自身の活動と音楽遍歴、また『解体新書』としての活動やエッセンスを見つめ直し、そして未来を協奏したいと願うアーティストをこの5周年のパーティに招いている。
Studio Xには、ひと際個性が強く、質感として”ライヴ性”の高いアーティストが集結する。
”オルタナティヴ / Alternative”という根幹をバンド・カルチャーから相承する主催の2人が、その体現者としてまず白羽の矢を立てたのはロンドン拠点のバンド・Bo Ningen。2021年1月にアルバム「Sudden Fiction」を発表し、去る12月には約1年越しとなるリリースライヴを行ったばかり。また電子音楽との親和性も高い4人組がこの祝祭の目となる。
そして、その目から渦を描くのは縦横無尽なスタイルで空間を染め上げる唯一無二のDJ・¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U。数年前からお互いにラブコールを送り、この1年ほどは幾度の延期を重ねて、今回が待望の『解体新書』初登場となる。国内外の最重要パーティ/フェスティバルでハイライトを生み出してきた氏が、この祝祭では如何なる瞬間を魅せるのか乞うご期待いただきたい。
また本パーティが重要なピースとしてきた電子音楽のライヴには、パリの先鋭的電子音界隈のエキスパートであり、〈L.I.E.S.〉や〈Editions Gravats〉などカルトレーベルをはじめ、日本は〈BIG LOVE〉からの作品を含め数多のリリースを手掛けるKrikorが登場。テクノ/ハウス~ダブ~ベース~ワールド~アンビエントの要素を顕微鏡レベルで抽出して、如何様にも混成させていくライヴセットは必聴。
『解体新書』のレーベルサイド〈KTSNS〉の2作目として新作EPのリリースを控えるAlbino Soundは、制作中から据えた新たなコンセプト/インスピレーションを元に、更なる磨きをかけたコズミックかつ低重心な最新セットを披露する。
そしてオープンアップには、初回の『解体新書』に出演して以来、節目のパーティには欠かすことのできない旧知の仲にあるDJであり、本パーティではダブステップに起因するより自由な表現を魅せる『BACK TO CHILL』レジデントのHELKTRAMが登場する。
一方のContactフロアは、抜目ないグルーヴメイクとセレクションで他とは一線を画するDJが揃い踏み。
まずは今回が約5年ぶりの『解体新書』出演となるDJ・Shhhhh。世界各地のローカル & ルーツミュージックを熟知する国内随一のスペシャリストとして広く知られている通り、氏もまた電子音楽のシーンにおいてはオルタナティヴの筋を貫き続ける重要人物である。氏の手に掛かれば、これまで『解体新書』が追求をしてきたベース~テクノ文脈の現代的/先鋭的なサウンドにもハイブリッドシナジー効果がもたらされ、一味も二味も異なる揺らぎ、そして音響感覚へと昇華されていく。それはこのフロアの彼方にある最高到達点であり、この祝祭の空間にて堪能したい瞬間である。
2021年10月に行われた前回に引き続き2回目の出演となるErik Luebsは、”テクノ”の伝統的側面から新境地を志向するアーティストである。身体と深く結び付くリズムとベース、感情に作用する流動性に溢れたメロディーを追求しながら、毎月1曲を自身のBandcampページで発表してきた「Cycle」シリーズは、遂には2021年にNYの名門〈The Bunker NY〉からのEP「Transcendental Number」へと帰結。2022年直ぐには、広義のテクノを追求する新たなリリースシリーズ「New Strains」を発表したばかりということもあり、前回よりもさらに豊富になったサウンドパレットをDJセットを通じて堪能することができるだろう。
そして、昨今のローカルシーンにおいて、独自のミックス表現で “ベース~テクノ~etc.”をユニークに結び付ける2人のDJ・FELINEとykahは今回が『解体新書』初出演となる。2010年代ベースミュージック影響下の疾走感と重厚感をバランス良く兼ね備えながらも、どこかで軽やかにフロアをリードしていく感性で毎度驚きの多いセットを魅せるFELINEはクロージングを。感覚の深度の中で陶酔的かつダビーな音響をキーポイントとしながら、積極的に様々なリズムアプローチを試行し、スキル的な側面でも急成長を続けるykahはオープニングを。それぞれがパーティにおける肝要なスロットを務める。
さらに、昨年で15周年を迎えた『BACK TO CHILL』よりレジデントDJ・100madoが、約4年半ぶりに『解体新書』へとカムバック出演することが緊急決定。今や様々な電子音楽に内包されるベースミュージックの血統ないしDNAをひと筋のセットとして描き出しながら、時に狂気的に、時に陶酔的に、空間を凌駕していくDJプレイは他に類を見ない。氏のContactフロアへの参入によって当初とはまた異なる磁力の引き合いが生まれる予感が十分に漂ってきており、それがこの祝祭の渦紋として如何に刻まれるかは、フロアに足を着ける人のみがよく知ることができるだろう。
そしてFoyerフロアでは、時の流れと共に有機的要素と無機的要素が混ざり合っていくことをテーマとした空間インスタレーション"NO BORDER"を展開。
サウンドは、『解体新書』のレーベルサイド〈KTSNS〉の初作を飾ったプロデューサー/サウンドアーティスト・Saskiaが担い、本パーティ中に2回、異なるライヴセットを披露する。空間の全体像は、これまでも植物でパーティーの毎回のテーマを大胆に具現化してきたLOYALTY FLOWERSが作り上げ、そこに主催のVJ Camelが映像と照明の折衷的な彩りを加える。これまでも空間インスタレーションを行ってきた3人による周年記念特別編。都心の地下空間にいるとは想像し難いトリップを演出する。
※ フルラインナップ発表時にContactフロアに出演予定となっていたT5UMUT5UMUは、諸事情により惜しくも出演いただくことができなくなりました。
Open 10PM
¥2000 Under 23
¥2000 Early Bird
¥2000 Before 11PM
¥2500 Advance
¥2500 GH S Members
¥3000 GH Members
¥3500 Door
- DATE:
- 2022-01-07 FRI
- OPEN:
- 22:00
- VENUE:
- Contact
- PRICE:
- Under 23 ¥2000 | Early Bird ¥2000 | Before 11PM ¥2000 | Advance ¥2500 | GH S Members ¥2500 | GH Members ¥3000 | Door ¥3500
- LINE UP:
- Studio:
Bo Ningen -Live
Krikor -Live
Albino Sound -Live
¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U
HELKTRAM (BACK TO CHILL)
Romy Mats
[VJ]
VJ Camel
Contact:
Shhhhh(El Folclore Paradox | The Observatory)
Erik Luebs
100mado
FELINE
ykah (haqua)
Foyer
-NO BORDER-
Saskia × LOYALTY FLOWERS × VJ Camel