INTERVIEWS

TOBY

僕の友達の女の子が読んでたアメリカの子供向けの4コママンガ「Calvin and Hobbes」の中で、男の子とその友達のトラのぬいぐるみが毎日ドタバタをやるっていうやつで。その中でお母さんに甘えて「ほっぺにチューして」っていうのを「smooch」って言うんですよ」。で「Electric kiss」じゃなんだし、「Electric smooch」だったらいいかなと。インターネットの辞書で調べるともっとすごくて「接吻」とか、「激しいキスをするときの音」って意味が書いてあったりするんですけど。 僕は渋くてディープな曲がけっこう得意で、何曲もできちゃうんですけど、やはりアルバムでいろんな人に聴いてもらいたいから、自分がハマってDJしているエレクトロ系の音を中心にアルバムを作って。もちろん昔作った曲で未発表の曲を入れたり、もちろんボーカルの曲も入れたりして。製作期間が4ヶ月しかなかったんで、短期間で凝ったことができないっていうのはわかってたから。「自分ができる範囲内のこと=テクノ」をやろうと。それで急ピッチでやりました。 そうなんですけど、ホントはアルバムを出すつもりはまったくなくて。レーベルオーナーの石野卓球君に「そろそろ出さないと怒るよ!」って言われて。どうにもならず「うっ、うん、いいよ!」みたいな。
僕は一緒に曲をコラボレーションしてきた人たちで、まあドイツの人たちが中心になるんですけど、技術的にも音楽的にも長けてる人たちばかりで、ヒットを出している人たちばかりで、そういう意味ではいいお師匠さんたちに恵まれたのかなって思いますね。学習は早かったんじゃないかな? タイトルソングの「Electric smooch」。

-曲放送- これはちょっとヤラれますねー。 今回のアルバムは昔のデトロイトハウスとか、シカゴトラックスへのノスタルジーもあるので、なるべく昔の機材かその機材の音のサンプルを使って。基本的な音作りとしては目新しいことしてないんですけど、今の僕にとってはかえってそれが新鮮で。10代の人は90年代のセカンドサマーオブラブとかは知らないわけだし、かえって新鮮に聴こえるんじゃないかなと。
15年ぐらいやってます。90年とか91年にバリ島からオーストラリアに遊びに行ったときに、初めてクラブミュージックとかレイヴやウェアハウスパーティーに連れてってもらって、それ以来どっぷりはまってますから。そのあとプロモーターになって、そのあとDJになって。そのころからカウントすると20年近くですよ。ワァーーーッ!知らなかった(笑)。 曲名と曲がリンクしないんですよね。自分でDJしながら「この曲なんだったっけ?」みたいな。だからよくアーティストさんが言うじゃないですか、「作り終わった作品は過去のもので、それを鑑賞する人のためのものだ」って。そんな気持ちですね。
今までテクノを知らなかった人に聴いてもらいたいですね。もちろんテクノっていろんなジャンルがあって、僕はDJでいい音楽を、踊れる曲を届けたいっていうのがあるので、それが結晶化されたアルバムだと思っているので、初心者の方でも通の方でも聴くに堪えるアルバムになってるかなと思ってます。 7月6日の金曜日に渋谷のWOMBで石野卓球君の「STERNE」というパーティーがありまして、そこでリリースパーティーをやってもらえることになりまして。KAORIちゃんが出演して数曲歌ってくれて。あとドイツからANDREAS KAUFFELTっていう僕の相棒が来てライブをしてくれて。僕もこの日はライブでやろうと。あと7月15日に福岡の「Air」というクラブでDJ TASAKAと。これもリリースパーティーで。7月28日土曜日はKAGAMI君とまたリリースパーティーで。3回もやらせていただけるってことで非常にありがたいです。 こちらこそありがとうございました。