Mitsu The Beats & Hunger
TEXT BY: Interview : HAL Shioya
HUNGER(以下H):松竹梅レコーズはGAGLEがJAZZYSPORTに所属して活動する以外の、個々の活動をサポートする組織です。MIXものだったり、公式では難しそうなアイデアを形にできる場所を作る、ところから始めました。要するに面白いことを試せる実験室のようなものでもあります。それをやり続けてたら5年も経ったんですね。松竹梅PREMIUMも基本コンセプトは同じなんですけど、アナログリリースということで、心機一転、シリーズ物として仕切り直そうと。
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H:基本MIXモノ中心ですが、面白いところではDVDが主流に移り変わる時期に、GAGLEのドキュメンタリー風のDVD『DEMOCRUSSHIIIN!!』をリリースしましたね。もちあわせのソフトで実験で作ってみたら、「これ出せるんじゃないかと」。JAZZY SPORTにまだ少し在庫あると思うでぜひ。品質は保証しませんが(笑)あとはGAGLEの隠れた名曲「祖国後ボクシング」の7インチ制作、リリースもしました。
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H:アナログだと大体12インチか7インチのリリースになります。12インチは正式なリリースイメージ。それは松竹梅ではなく、JAZZYSPORTが兄貴(ミツザビーツ)のセカンドアルバムの時にバッチリやってくれるんで。そっちに影響が出ないように。お宝アイテム感、お手軽感でいっても7インチの方が合うんです。何かムーブメントが胎動しはじめてるような、思わせぶりなその佇まいが好き。
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MITSU THE BEATS(以下M):まず、両面とも”自分のDJプレイに組み込める曲”がテーマです。
「MINE LADY」は、jazzyというキーワードに対する僕なりの考え方です。ドラムもループ感を大事にしました。
「UNTITLED NO.9」は今まで一度も作った事が無い感じの曲。インストでこんな感じのFUNKYなのは初です!
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M:基本のメロディーはサンプリングで、そこに自由にキーを乗せてもらいました。タクさんにキーボードをお願いする事が多いので、好きな感じは判ってくれてます。殆どが1テイク目ですね。タクさんは天才です!
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M:LADY OF MINE.が正しい表現かもしれませんが、格好付けて言うと、音楽に対する僕の気持ちです。大切な作品という意味でもあります…。
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M:これは、2008年の4月上旬です。L.A.とサンフランシスコの二カ所でDJしました。
H:PVというよりはロードムービーのような感じですね。LAに行く時に60分一本だけでいいからVTR録ってきて、と頼んで。兄貴の音は説得力があるんで民製のカメラの質でも双方が生きてくるんです。7インチの宣伝でムービーを作っちゃうってのもウケますよね。
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M:L.A.では、visionariesのメンバーなども遊びに来てくれて凄く興奮しました。
サンフランシスコでは、フロア一杯のお客さんと一体感のある時間を過ごせました。
また、映像にも写ってる通り、数々のレコード屋、レーベルを回り、交流出来た事が凄く良い経験になりました。
L.A.で山頭火のラーメンが食べれたのが驚きです!恐るべし”ミツワ”。
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M:最近、レコードのリリース量も減少傾向にあり、レコードショップも次々と閉店して行く中で、自分で何か出来ないかと考えました。
アナログを大切にし、僕と同じ気持ちでレコードと接している人には是非聞いてもらいたいです。もちろんレコードを買った事の無い人にも是非聞いてもらいたいです。ただ、限定と言う事もあり一般には届きにくいかと思いますが、いずれまとまった形でもリリースしてみたいと思います。DJの皆さんは是非レコードバッグの一員に加えてやってください。
ソロアルバムも頑張ります!