INTERVIEWS

沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)

僕が、JAZZANOVAのニュー・アルバムのプロモーションを手伝っていた事もあって、ツアーを組んで欲しいと言われてたんですよね。元旦にESPECIAL RECORDSの10周年記念盤も出たので、どうせなら、Wリリース・パーティーにする方が盛り上がっていいんじゃないかと思ったんです。それに、実は、KYOTO JAZZ MASSIVE(以下KJM)ってここの所頻繁に海外でライヴを行っているんですが、日本ではもう2年間やってないから、新曲のお披露目という意味でも、バンドでの出演を敢行する事にしました。 彼らの初来日の時から、弟がサポートしているんです。その後、KJMでJAZZANOVAのREMIXを手掛けた事もありますし、彼らの自社レーベル、SONAR KOLLECTIVの日本語のプレス・リリースを僕が作っていた時期もありました。ESPECIAL RECORDSで、JAZZANOVAのTシャツを作ったり、KJMファミリーの吉澤はじめがJAZZANOVAと共作したり、JAZZANOVAファミリーのCLARA HILLが僕のソロに参加したりとかなり深い繋がりがあるんです。 これは、レーベル発足の10周年を祝ってはいますが、決して過去のヒットの寄せ集めではありません。ESPECIAL RECORDSが自信を持ってお勧めする、海外の新しい才能と、海外へ輸出できる日本の才能がセレクトされています。
しかも、日本人の琴線に触れる筈なのに、日本のクラブ・シーンで、決定的に欠落しているソウルフルな要素を持つ音楽をESPECIAL RECORDSが常に紹介している事が判ってもらえると思います。

長かったですね・・・(笑)。弟は、ショップとレーベルの運営、僕は、ソロ・アルバムのリリースとプロデュース・ワークに明け暮れていたので、そんなに時間が経っていたとは思えないんですけれど・・・。アルバムのデモは結構進んでいたりするんですよ。この新曲、「STAND UP」は、僕達が考えるフューチャリスティクなソウル・ミュージックなんです。勿論、ジャズ/フュージョンという絶対的な基盤を常に意識していますが、僕達のモードはより、"熱い"方向に向かっているのかもしれません。 やはり、JAZZANOVAがどんなプレイをするのか?って事じゃないですか?アルバムは、“モダン・リズム&ブルース”と呼ばれるオーガニックな内容だった訳ですよ。で、DJプレイはどうなっているのかが興味深いですね。クラブ・ジャズ・シーンのトレンド・セッターでもある彼らが、一体、何をかけるのか?そして、アルバムとプレイにどのような整合性を見いだして行くのか?僕も個人的にとても楽しみにしています。後は、やっぱり、2年振りのKYOTO JAZZ MASSIVEのライブかな?『SO ESPECIAL』に収録されたDJ KAWASAKIやROOT SOULの楽曲も取り上げるので。 DJ KAWASAKIは、沖野兄弟と役割が近いので、何をやるべきかってのは考えないといけないですね(笑)。秘策があるとかないとか・・・。ROOT SOULこと池田憲一は、そもそもKYOTO JAZZ MASSIVEのベーシストでもありますから、自分の曲を演奏する時は一層気合いが入るんじゃないですか?僕達が彼らにおいしい所を持っていかれないように気を付けなければいけませんね。 人間の年齢で20年といえば、成人って事ですよね。これで、ようやく、一人前になれたかなと(笑)。始めた時は、お客さんがたったの3人だったんですが、今では、30ヶ国、110都市に行ってますからね。やはり、感慨深いですよ。僕よりキャリアが長くって今も一線で活躍する人って沢山いますから、もっともっと、"上”を目指したいと思います。DJ道を極めるって言うと大袈裟だけど・・・。でも、この仕事を天職だと信じているので、自分が果たしてどこまで到達できるのかって事は見極めたいと思っています クラブ・ジャズ・シーンの2大スターの共演という触れ込みなので(笑)、見逃さないように!ここの所、軽薄化、凶暴化する一方のクラブ・シーンで、"まともな”音楽の存在意義みたいなものを感じ取ってもらえると幸いです。時間帯も日曜の夕方からなので、大人の方にも遊びに来て欲しいですね。かつて、クラブに通っていたけれど、今は全く・・・みたいな人にも。勿論、思いっきり弾けたい、真のミュージック・ラバーなら、性別、年齢を問わず、大歓迎です。 http://ameblo.jp/shuya-okino