こんにちはDJ Deckstreamです。元々ロックが好きでギターを弾いていたんですが、たまたま友達と行ったクラブでスクラッチのショウを見たのがキッカケでDJを始めました。それ以来レコードを買うのが趣味になったんですが、なかなかいい曲が出ない時期があって。どれも「惜しいな」って曲ばかりだったんで、「だったら自分で創ってやろう」と思ったのがトラックを創り始めたキッカケですね。
昔からの付き合いの人が多いので、そういう人たちからはいい評判を沢山いただきました。
1stをリリースした時点で3rdくらいまでの構想は固まってましたね。
前回同様『SOUNDTRACKS』シリーズということで、コンセプトとしては1本の映画を撮るような気持ちで臨みました。若干クサイかもしれませんが、去年結婚した事もあって、今回は「無償の愛」というテーマをコンセプトにしています。「愛」って言っても、必ずしも男女間の「愛」だけではなくて、もっと広い意味での「愛」を表現したつもりです。なんで、前作よりもメロウな雰囲気に仕上がってるんじゃないかと思います。
オレは個人的にNice&Smoothはアッパーな曲よりも“Let It Go”みたいなメロウな曲のほうが好きだし、彼らはメロウなトラックでもカッコいい仕事をしてくれると思っていました。それに、オレ自身、そういうメロウなトラックを創る方が得意なんで。
思い入れはありますね。Jay-ZのDead Presidentsは当時から好きで、DJとしてもバンバンかけてたんですけど、ネタ(Garden of Peace)を聴いたときは衝撃を覚えたし、今でもあの時の衝撃は覚えてますね。その上で「オレだったらこう創るな」って思いを今回形にした感じです。
このアルバムではピアノを担当してもらっています。この曲でピアノを弾いているのがChibaさんです。オレが世界一尊敬するピアニストです。
昔からMos Defは、オレにとっての4大ヒーローのうちのひとりだったんで、出来にはすごく満足してますね。
そうですね。
Mos Def、Common、Nas、Q-Tipです。
今回参加してくれているT-Bozの紹介で出会った新人のラッパーです。T-Bozと同じアトランタ出身のアーティストですね。オレも最初は全然知らないアーティストだったんですけど、何曲かサンプルを聴かせてもらってすぐに気に入りました。で、彼のイメージを考えながら自分なりにトラックを創ったんですけど、Spreeもすぐに気に入ってくれて、レコーディングをしたという流れです。
Lost BoyzのGhetto Jiggyです。
好きなタイプの声だからです(笑)昔、散々聴きましたし、その分思い入れもありますしね。
時代が進むにつれ、音の温かみは無くなっているような気がするんですよね。オレは実際60sや70sの曲って温かいなと思うけど、最近の音しか聴かない人たちにそういう曲を聴けって言っても、敷居が高いというか、抵抗があると思うんですよね。でも、今回の『SOUNDTRACKS Ⅱ』を聴いて、そういう人たちが少しでも「温かい、本当にいい曲」ってものに興味を持ってくれればいいなと思ってます。このアルバムが「入り口」になってくれれば嬉しいですね。やっぱり古くてもいい曲はいいんですよね(笑)
何でしょうね(笑)サンプラーはMPC4000を使ってますけど、他は特に最新の機材を使ってるわけでもないし。特に温かみを出すために機材で気をつけてることは無いですけど・・・。きっと「温かい曲を残していきたいな」っていう気持ちの問題なんじゃないでしょうか。
トラックを創ってからですね。「この人にはこういうトラックが合うだろう」という所から入るんで、先にトラックを創ります。やっぱり相手をイメージしながら作るんで、ほぼ100%の確立でアーティストに気に入ってもらえますね。自分の場合、トラックを渡した時点で細かくアーティストに注文をつけることはないんですよ。だいたいコンセプト程度で。でも、音楽では色々な奇跡が起こりなすからね。今回もこちらの期待をいい意味で裏切ってくれるような奇跡が起きました。
メールのやり取りでディレクションを伝えてました。口頭だと相手も忘れちゃうんで(笑)レコーディングはほとんどアメリカでやりました。
日本人だと宇多田ひかるさんですね。海外だと4大ヒーローの残り3人、Common、Nas、Q-Tipです。
当然です(笑)今やれと言われれば、すぐにでも出来ますよ(笑)
個性が薄いかなって気はしますね。古臭さは別として、昔の曲はプロデューサーそれぞれに「その人の音」っていうのがあったと思うんですよね。タイトルやアーティスト名を見なくても、音を聴いただけでプロデューサーが分かっちゃうみたいな。でも最近のプロデューサの作品は正直どれも似てると思います。みんなもっとやりたいことをやればいいのになとは思いますね。まあ、「最近の音」が「やりたいこと」なんだったらしょうがないと思いますけど(笑)
やっぱり、ずっと残る曲は残ると思うし、いい曲が出やすい時期って言うのはあるだろうし。まあ、そう言うわけで「オレの時代が来ます」と言っておきます(笑)
新しい形として便利なツールだと思います。全然知らない曲でも視聴できるのもいい点ですよね。でも、やっぱりオレなんかはレコードコレクターだし、ジャケやレコードを持っていること自体に価値を感じるたちなんで、配信も利用しますけど、レコードを買うっていう行為は絶対に続けます。やっぱり好きなものは形として持っておきたいと思いますよね。
大々的なツアーは考えてませんけど、今回参加してくれたゲスト・アーティストと何かしらライブができればいいなとは考えてます。
まだ秘密です(笑)お楽しみにってことで(笑)
音楽に限らず、興味があることややりたいことには是非後悔する前にチャレンジしてみてください!
INTERVIEWS