とにかく調子がいいよ。Nic Fanciulliのレーベル(Saved Records)でリリース予定の自分のアルバムの最終仕上げ(もう完成済み!)をしたりと忙しくしているよ。今の(Saved Records)のやっていることが好きで、彼らと自分のアルバムリリースをすることに意義を感じるんだ。あとは、去年「Paddy's Revenge」のUKヒットがあったので、全て順調だね。昨年の夏はイビザに拠点を移して、有名な「mambos bar」のすぐ上にスタジオを設置したんだけど、自分のsMACkレーベルのニューリリースはほとんどそこで作られているんだ。ホワイトアイル(white isle)にはとにかく感銘を受けたね。
11歳の時からDJを始めたんだけど、当時は古いブレイクスやヒップホップレコードをスクラッチしたりしたのがきっかけかな。かなり昔のことだから、うろ覚えだけど、確かまだ14歳だったかな。UKのRonford Essexにあるクラブで、Hollywoodsというところだったかな。初めて曲を作ったのは15歳の時で21歳まではスタジオでの経験を積むためにリリースはしなかったんだ。
そうだね、80年代当時の「Grandmaster Flash」、「Kool Herk」、「DJ Red Alert」、「Richie Rich」達は凄いことをしてて、とても影響を受けたよ。
前回の来日時に最高の時間を過ごせたので「東京」って言うつもりだったんだけど(笑)。そうだね、東京以外だったらイビザだね、やっぱり。人生の中で最高のセットはあの島でプレイしてるからね。
「Logic Pro」を使ってるね。画面のレイアウトが好きで、ツアー中でもラップトップひとつで作業できるし、スタジオへ変換する際も便利だね。あと、DJミックスする時は「Abelton」も使よ。「Abelton」は「Logic」を使っているときでは思いもつかない面白いことが出来るからもっと深く使いこんでいきたいね。
beatportは頻繁に利用するよ。でもヴァイナルレコードの音質がやはり懐かしくてね、土曜昼過ぎにレコード屋さんで人と会って過ごした時間が懐かしいね。mp3、 wavやCDなんかより断然音が良いんだよね。音に凄く深みがあっていいんだけど、かたや自分のレコード箱の曲がパソコン内にすべて保管できるというのもすごいことと思う。飛行機の中で12時間過ごしている時に自分のセットを作れるし、どちらも一長一短あるけど、音楽におけるデジタル時代も悪くないよね。
ずっと前からアイディアはあったんだけど、きちんと自分が納得行く方法で立ち上げたかったんだよね。それには適任者となる人が必要だったんだけど、今その適役がみつかり立ち上がったんだ。名前の由来は自分の名前「Steve Mac -sMACk」から取ったんだ。
とにかく評判がよく、皆の反応はよかったんだけど、一部の人達には理解されず、自分がセルアウトしたのではないかと思われたみたいだけど、すぐにDubfireの「si tec」や、Josh Winkの「Ovum」や自分の「sMACk」などのレーベルからリリースするようになると、そんなことはすぐに忘れ去られて自分の本来の姿であるテクノ、そしてハウスプロデューサーとして最認知されるようになったね。
Nic Fancuilliとは一緒に仕事をしているよ。彼は友人としても近い存在なんだ。最近は自分ひとりでも仕事している。今年の夏に向けて、リリース準備が出来ている新曲がたくさんあるよ。
リリース予定の曲はたくさんあるよ。まずは自分自身の曲からがほとんどだね。このレーベルは自分の音楽のホームとして立ち上げたんだ。16歳でアイルランド出身の若者Reuben Keeneyと最近契約したよ。それが次のリリース曲で「Coming Up」って言うんだ。
日本はテクノロジーに関しては一目置いているし、音楽については常に先に突き進んでいく文化があるから大好きだよ。君達には本当にリスペクトするよ。
東京はヤバいね、本当に楽しんだよ。前回は時間の関係上あまり観光する機会がなかったけど、今回の来日中に観光できたらいいな。日本食も好きだから刺身や肉料理も楽しみだね。
実は大した違いは無いと思うよ。自分にとってはダンスミュージックは世界共通言語なんだと思う。それがすばらしいところだよね。他のどこ国でプレイするのと同じように、東京でも同じレコードをプレイするよ
とにかく自分自身を信じることと、人生の中で与えられた時間を無駄なく利用して努力を怠らないことが唯一成功する方法だね。あとは、人を大切にすること。因果応報ということだね。
2E2E Re自分のプレイを楽しみにしてくれているみんな、本当にありがとう。最高のセットをプレイできるように努めるよ。セットの中で、今制作最終段階の、まだ誰も聞いたことのない未発表音源を何曲かかけるので是非聞いてほしい。再来日できるのが本当に楽しみだ。よろしく!
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